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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第三十四章 本当に魔法少女なので

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第145話 戦い慣れた魔法少女

「そーはいかねーよ!」 


 ランは上半身だけで小夏の一撃を受け止めると、そのまま後退して距離を稼ごうとした。小夏は再び距離をつめようとするが、動物的勘の持ち主と言えども飛ぶことに慣れていない小夏にランを捕らえることは難しかった。直線的飛行と直角の変化ではランの流れるような軌道にはついていけなくなり、じりじりと間合いを広げられた。


「それじゃあ!」 


 グリンはそう言って小夏を援護するために魔法を使おうとした。だが、その前には先ほど喫茶店で別れたかなめ、この物語の名前で言えばキャプテンシルバーが立ちはだかった。


 機械的な上半身から炎のような魔力をたぎらせるかなめににらまれてもグリンはひるまなかった。


「邪魔だよ!キャプテンシルバー!今、小夏を助けないでいつ助けるんだ!この相手は危険すぎる!助けなきゃ!」


 必死に懇願するグリンにかなめは笑みを浮かべて首を横に振った。 


「おい、これは女と女の信念をかけた戦いなんだ。あのランとか言う餓鬼にも背負っている世界が有る。野暮なことはよしにしようや!」 


 再びわけのわからないベクトルでの自己陶酔モードに入ったかなめがやけに良い笑顔でグリンを見つめた。


「そうだよ!これはアタシとランちゃんの戦い!誰にも邪魔はさせないよ!」 


 そう言うと小夏はランに向けて一直線に飛んでいった。


『まあ、魔法少女モノでマスコットはどこまで行ってもマスコットですから。マスコットが活躍したらマスコットモノになっちゃいますから』


 誠は地球ではマスコットを主人公にした3Dアニメが主流なのを知っていたのでそうツッコミを入れた。


『そう言う物なのか?マスコットが活躍した方がよりリアリティーが有るような気がするんだが。魔法など馬鹿げている。そんな現代科学で説明不可能なものは法術だけで十分だ』


 何も知らないカウラに向けて誠は自信を持ってそう言っていた。



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