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遊楽の箱庭  作者: 名無 輪廻
7/7

7話打算

(さてどうしたものか...)

かすてらに敗れ神殺しを手伝う事になったが果たしてそんなことは可能なのだろうか。

そんな事を思考し仕事に手がつかない。

(そういえば作戦を書いたメモを渡されたな...)

最高神討伐作戦

最高神には配下の神が12名おり最高神との戦闘前に奴の力をできるだけ削ぐために討伐しておきたい。現在6名討伐できていて残りの6名は頭抜けて強い。そのため戦闘開始前にアーティファクト、<封印の宝玉>を使用する。また、神には<神格解放>という神としての真の姿と力を解放する特殊な強化がある。それを使われると一気に勝算がなくなる。そのため油断している隙にできるだけ早く決着をつける。6名討伐後私の肉体を手に入れるために出てきた最高神を封印の宝玉を用いて削る。

追記 封印の宝玉

封印の宝玉は12個個あり残る配下一体ずつに1個、また最高神に6個使用する。使用方法は対象者に向け宝玉に魔力を込めるか。対象者に直接触れさせ魔力を込める。そして封印した力は宝玉を使い吸収することができるが、適合できなかった場合は力に蝕まれ爆散する。

(こんな上手くのか...)

追記の追記

それをどうにかするが洋介の役目だよ。

(なんで思考が読まれてるんだよ。)

そんなことを考え頭を抱えているうちに携帯にメッセージが届く。

[今度の休日一体殺ろう]

(そんな遊びに行くみたいなノリで言うなよな)

そう深くため息を吐く。


約束の日になり研究所を訪れる。

「おーい来たぞ。」

「はーい!ちょっとー待っててー!」

奥から声が聞こえてくると何かが倒れるような音が鳴り響き悲鳴も遅れてやってくる。音の聞こえた方へ行き安否を確かめる。

「大丈夫かー?」

「アハハ...まぁね」

掠れた声で返事をし腕を出し振る。

「ふぅ酷い目にあった。」

(こんなので本当にやれるのだろうか?)

そんな心配を抱え話を聞く。

「作戦には目を通してくれたかい?」

「ああ、だがどうその神と会うんだ?倒すにしてもどこにいるかもわからないものには手を出さないが。」

「それに関しては大丈夫、あの神たちは最高神から私を殺さないように私が危機に瀕したら自動で私の意思関係なく出てくるから洋介の刀で...」

「それはちょっとできない。」

「なんで?」

「いくら大丈夫だったとしてもまだ子供のお前に刀は振れない。」

「前戦ったときは容赦なく振ったのに」

「あれはまぁ仕方ない。俺の家族や仲間も関わるから」

「まーそういうことで、よろしく!やらない事には始まらないからね。」

そのまま彼女に押し切られるやる事になった。

「で?どこで戦うの?ここじゃ他の人に被害が出る可能性があるからここでは戦えないぞ。」

「大丈夫大丈夫」

<門の創造>

かすてらが魔法を使うと目の前に巨大な門が現れ、その門の扉が開く。

「さぁ行こうか。」

(もうツッコむのもバカらしくなってきた。)

そう呆れ大人しく門を潜る。すると一気に景色が変わる。

「ここは?」

「どっかの人のいない島!明確な場所は忘れた!細かい事はいいんだよ!」

「さいですか。」

「さっ準備準備〜刀とか必要そうなものは出しといてねー。」

<物質創造・刀>

「あとこれ渡しとくね。」

すると手のひらサイズの透明な宝玉を渡される。

「それ<封印の宝玉>だからそれで力を封印してね。よろしくー」

「簡単に言うなよ。」

「この辺の浜辺でいいか、さぁ始めるよー。」

そう言い彼女は手を広げ身を差し出す。

(もしこれで殺してしまったら?こんな無茶振りから解放される?こんな子供に刀を振るうのか?)

「大丈夫君の攻撃では必ず死んでやらないから。」

(ッ!こんな事に巻き込まれて怒りや不安もあるがもうここまできてしまつ来てしまったやるしかない。)

覚悟を決め刀を振るう。刀が少女の身に刃が触れる瞬間刀が受け止められ衝撃が走り吹き飛ばされる。

<自然魔法・風破>

かすてらと洋介の間に入るように現れた神は魔法が直撃するが何もなかったかのように振り返る。

「...お前をあの方の元に連れて行く」

「コイツは影の神!光を使え!そうすれば攻g」

<影魔法・暗黒穴ダークホール>

名も奪われた神が魔法を使うとかすてらは地面に沈んでいき姿は見えなくなる。

「かすてら!」

「コイツはいただくたかだか人間と半神風情があの方に牙を向うなど片腹痛い...」

(あんだけ息巻いて即退場かよ、とりあえず宝玉!)

<物質創造・閃光爆弾>.

影の神に向け走り出し距離を詰める。

<影魔法・影装(えいそう)刀>

(影の刀!飛んでかわす!)

<物質創造・土壁>

創造した土の壁に乗り上へ飛び上がる。

(触れられる!)

<影魔法・影矛(えいが)>

(奴の身体から影で生み出された刃!?まずい)

咄嗟に刀持ち替え相殺を狙うが洋介の右腕を刃が貫く。

<影魔法・影矛>

「クッ」

体を捩り自身の腕を貫いている刃を蹴り腕から刃を引き抜き後退する。

「ただでやられるだけなんてごめんだ!」

<物質創造・投げナイフ>

ナイフを投げ命中するがナイフはすり抜けていく。

(すり抜けた!?それにあの影硬すぎる。)

<影魔法・影装 槍>

(直接俺の影に槍を!?)

咄嗟に後ろに飛びかわす。

(着地地点にもすでに魔法が、バケモノめ!なら体勢を変え槍を蹴る)

<影魔・形状変化トラバサミ>

(!?)

洋介はその変化に対応しきれず左足が挟まれる。

<影魔法連・影穴>

(まずい引き込まれる!どうすれば!このままじゃ全滅!なんとかしないと。そうだ!光)

<物質創造・巨大凹レンズ>

太陽光が凹レンズに入り拡散する。すると<影穴>が光に照らされ縮む。

(この魔法は影のある場所でしか使えない!光で照らせばアイツにも当たるかもしれない)

地面に凹レンズを突き刺す。あたりを光が照らす。

(俺の魔法に気づいたか。だがそれだけで対抗できるほど甘くない。光がある限り影もまた存在する。)

再び距離を詰める。しかし前方にある自身の影から刃が飛び出す。

「クソ」

(これが厄介なんだよな、光を拡散して照らしてもどこかに必ず影はある。どうしても攻撃は止まない。)

「どうした?飛び回ってるだけではその刀を我に振るうことはできないぞ?」

<物質創造・懐中電灯>

飛び出てくる刃に光を照らし刀を振るう。

「硬った!」

(この程度の光度じゃ脆くなりませんってか。ならゴリ押ししてみるか。)

懐中電灯を神に向かって投げつけ走り出す。地面から刃が飛び出してすがそれを<物質創造>で足場を持ち上げ飛びかわす。

(何がなんでも油断してるうちに倒す。)

(どれだけ高く飛ぼうが無駄だ空中にいるからには動かまい。光はお前が足場にした創造物が遮る。終わりだ。)

<影魔法・影装 槍>

(どうせこのままじゃジリ貧で負けるだけ、本気出されても負け、なら一か八かにかける!)

伸び洋介を貫こうとする槍を空中で体を捩り交かわし、槍を蹴り前方は飛び出す。

<影魔法・影装 剣>

(使うなら今このタイミング!)

閃光爆弾のピンを抜き投げる。

(コイツ自分そのまま突っ込むきか!自分も喰らうぞ)

あたりが閃光爆弾により真っ白に染められる。

(影装が溶けた!)

<一之太刀・霧斬(きりぎり)>

<神格解放>

空が闇に染まり夜が訪れる。刃が神の身に触れるなり透過する。

(あぁここまでか。)

「人にしては良くやった。だがここまで」

「いや!終わりじゃ無いよ!」

白い左翼を羽ばたかせかすてらが飛び出す。

<自然魔法・極光(ごっこう)>

再び空間を白に染め上げる。

<封印の宝玉>で神に触れる。

「封印!」

夜が破られ再び太陽が上がる。

「神格が強制解除された!?」

「洋介!」

<自然魔法 付・極光>

刀身に光が付与される。

「はあぁぁぁ!」

洋介の一振りで神の頭は宙を舞う。そして身体は光の粒子となり消えていく。

「終わった〜」

そういいかすてらの羽は消え落ちる。それを洋介は受け止める。

「全く死ぬかと思ったぞ。本当に、だいたいなぁ言い出したお前が最初に脱落ってどうなんだよ!グチグチグチグチ...って気を失ったのか。」

(大人しくしてれば可愛いのに...はぁ。さっ帰るか、ん?門の創造できたから帰れなくね?)

「起きてくれー!!!かすてらー!!!」

虚しくもその声は健やかに眠るかすてらの耳にも他の人の耳にも届かず虚空に消えたのであった。

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