5話渦巻く疑問
今日は土曜日ここ2週間は激動の2週間だった。先週の土日は主にかすてらのせいで疲労が溜まったし。ゆっくりしたい。と言いたいとこだが、やるべきことがある。それはかすてらについて調べる事。必ず彼女は何らかを隠している。アイツが丁度いない今がチャンスだ。早速行動に移す。
(とりあえず出身とかからかな。)
パソコンを開き彼女の出身を調べる。
愛知県名古屋市出身。14歳。科学者。インターネットでわかる情報はこんなものしかなかった。
「愛知まで行くか...」
2時間新幹線で揺られ愛知県へ着く。
(ここ最近愛知県は他の県に比べて異変の発生回数が多い。何らかの要因があるのだろうか...)
図書館へ向かい一旦情報の整理と捜索場所を検討する。
(この前の地下鉄の怪異。白装束は倒れているかすてらを狙わなかった。殺すだけなら異形を無視していつでも殺せたであろう。しかしそれをしなかったという事は殺すことが目的ではない?だとすれば最初に白装束と出会ったとき奴は何が目的だったんだ?)
持ってきたパソコンで[神]について調べる。
「あの白装束は神聖を纏っていた。なんらかの神に関係しているのかもしれない。」
すると式神と特徴が一致する。
(あれが式神だとして一体なぜかすてらを狙うんだ?)
調べる内容を変更しよう。かすてらの家庭について
だが不思議なことに全くかすてらの家庭の情報は出ない。確かにあまり詳しい事は出ないかもしれないが明らかに不自然なくらいに情報がない。
「戸籍を調べよう。」
(戸籍なら本名や親の名前くらいわかるだろう。)
だがかすてらには戸籍が無かった。
(どうなっている?)
外国籍?確かに髪や瞳の色は日本人ぽくは無いが肌色や顔つきは日本人そのものだ。
「研究所へ行ってみるか。」
(はぁまたこんなことをすることになるとは、もう足を洗ったつもりだったんだがな)
ゲートの前に立ち覚悟を決める。
一歩踏み出しゲートに入ると視界は白く染まり目を覚ますと在りし日の研究所だった。
(流石にこれはならないな。)
そん思いつつかすてらが居ないか聞き耳を立て確認をする。
(少なくとも近くにはいないな。)
研究所はとても広く、論文や作成したであろう物が散らかっている。そして、散らかってる物を確認したり、論文を読んだりしていると隠し扉を見つける。
(まさかあの時の経験が役に立つ時が来るとは)
少し複雑な心境になりつつも扉を開けて中に入る。そこにはアーティファクトと呼べるアイテムが数多く落ちていた。
「これはアーティファクト?何故こんなに...」
そして一つの考えが浮かぶ
「まさかこれを作ったというのか?」
それなら俺の魔法に興味を示し、しつこく調べようとしていたり、魔法に驚いていないのにも合点がいく。
(これを一体何に使うんだ...)
すると後ろから声が掛かる。
「洋介、ここで何をしているんだい?」
(まずい見つかった。あまりにも驚きすぎて足音に気づかなかった。)
「それで何しにきたの?こんなところに」
「なら担当直入に言う。お前の目的はなんだ。」
「なんのこと?なんて言いながれはできないよね。それ見ちゃったし。」
「それはそう簡単に所持していい物じゃ...」
そう言いかけたところで言葉を遮られる。
「ねぇ洋介。君は私の目的が知りたいんでしょ。良いよ、教えてあげる。」
「私の目的は[神殺し]」
そう言い彼女は微笑んだ。しかしその笑顔に本当の笑顔はない様に感じた。まるで何かに囚われている様に。