2話神性
「はぁ」
ため息を吐く俺と堂々とソファに座りテレビをつけ、お菓子を貪る少女。
(どうしてこうなった...)
思い返すこと1時間
昨日の出来事を思い出しながら今日の業務を捌いていく。
(何故急にショゴスが、奴らは基本的に集団行動はしないはず。被害も日本に集中している)
「今日のニュースです。昨夜国会議事堂前でデモ活動をしていた15名が行方不明なっています。」
(いや?まて、かすてらは最後ショゴスに毒を使っていたな、その毒は一体どこから...)
そう考えていると困った顔をした秘書がやってきた。
「社長、社長にお会いしたいという方がいらしておりますがどうしますか?」
(アポ無しで来たのだからお引き取り願えいたいが、彼女がそれをしなかった、となると...嫌な予感がする。)
「どういたしますか?」
「今は忙しい一度予定を立てるから帰ってもr」
「やぁ洋介!遊びに来たよー!」
(コイツ普通に入ってきやがった)
奥から警備員達の怒声が聞こえる。しかしその言葉は虚しく小柄な体を生かしここまできてしまった。
「社長すいません今すぐ追い出します!」
「いやいいよ」
そうして今に至る。
「で、何のよう?」
「用事がなければ来ちゃいけないの?」
「仕事をしているところに何のアポもなく突撃して何の用事もないなら追い出すよ?」
「嘘嘘!用事はあるよ」
「で?その用事って?」
「君の使った魔法を研究したい、その力は今の現代の常識を打ち破る新たな化学を作れる。それと最近頻発している怪異について、君は何でそんなに詳しいんだい?明らかに何かを知っているよね」
「断固拒否する」
「え〜いいじゃ〜ん減るものでもないし〜」
ケチ
そう彼女がいいポカポカ叩いてくるが大して痛くはない。
「まぁいいもんねいつか教えてもらうから〜」
彼女はそう言いカステラを頬張る。
大人しくしてれば可愛いのにそう思いつつため息をつく。
そのまま日が暮れると
「私そろそろ帰るねー」
「はいはいサヨナラー」
「またくるね」
「来なくていい」
そんなやりとりをしながら彼女と会社の廊下を歩いていると鈴の音が聞こえた。その瞬間白装束の「何か」が現れた。その「何か」は確実に人ではなく神聖さを感じる。その「何か」は剣を構えかすてらに振り下ろす。
咄嗟にかすてらを庇い床に転がる。
一体彼女はなんなのだろうか、何故あんな神聖に狙われているのかそんな疑問が頭の中で巡る。
「洋介!次くる!」
かすてらのその言葉を聞き思考の連鎖を一旦断ち切り、かすてらを抱えて会社を出る。
(クソッ今は外だここで刀を創造し戦うわけにもいかない。幸い一般人には見えていないようだが、どうする?)
考えを巡らせていると
「近くに私の研究所がある!そこなら広いし人の目はないそこに行こう!」
「わかった。」
俺はかすてらの提案を承諾し案内をしてもらう。
「そこまっすぐ行って次の信号を右!」
俺はその指示に従い走る。
「そこを右!次二つ目の信号左!」
指示に従い裏路地に辿り着く。しかし少しいくと目の前は行き止まりだった。焦りから少し強めに問う
「おい!行き止まりだぞ!」
「大丈夫その壁ホログラムの偽物突っ込め!」
俺は考えるより先に足を動かしホログラムを抜ける。
「次を右!そうしたら壁にゲートがある!」
あと少しで辿りつきそうなところで白装束の「何か」が壁を蹴り前に出る。
「洋介どうする!?」
「大丈夫、任せろ」
<物質創造・コンクリート>
物質創造で足元からコンクリートを創造しビルの上へ行き指示通り右に曲がりゲートに飛び込む。
視界が白く染まる。
次に目が覚めるとそこは研究所だった。
「こっち!」
かすてらについていくとゲートから「何か」が出てくる。
「こっちに作った道具を試しに使うためのシェルターがあるそこに行こう!」
そうして廊下を走り抜けると白いシェルターに出る。
「着いた!」
そうしているうちに「何か」もシェルターにやってくる。
「さぁ反撃の時だ!やっておしまい洋介!」
彼女が言い終わると「何か」が突っ込んでくる。
<物質創造・刀>
「何か」の剣を刀で受け止め薙ぎ払う。後ろに飛び退いた。
<光魔法・光剣>
「魔術が使えるのか」
再び剣を交えるが剣が2本になり手数で押されていく。
「洋介どいて!」
「パン!」
銃声が鳴りそれと同時に「何か」はその場に倒れ込む。かすてらは銃の反動で倒れる。
<光魔法・光砲>
「まだ死なないのか!」
<物質創造・鏡>
「何か」と洋介の間に一枚の鏡が出現する。それと同時に「何か」が放った魔法は反射し使用者の身を焼く。
「ふぅ」
(今回はヤバかった。途中かすてらの援護がなければあのまま押し負けていたかもしれない。一体東京で何が起こってるんだ。)
「なぁかすてら」
「何に〜?」
「さっきの白装束はなんなんだ?」
「わからない。ただ今起きてる化け物の大量発生と関係はありそうだね。」
「そうか...」
「まぁこればっかしは考えてもわからないし一旦君は帰りな〜」
そう緩く言った彼女の提案を呑み俺は帰路に着く。
あの白装束に関わったことで今後波乱の運命を辿るとも知らずに...