10話月に見られて
「ショッピングモールが消滅するといい事件が...」
社長室にてニュースが垂れ流されそれを聞きつつ洋介は仕事を、かすてらは入り浸りいつものようにソファを陣取っていた。
「これのニュースの事件お前の仕業だろ」
「一つ言い訳させて」
「なんだよ」
「仕方なかった。」
「昨日は聞けなかったが何があった?香留が無事だったのはいいがあれは確かに致命傷で死んだはず...」
「私もわからない。ただアイツは人ではないかもしれないね。だけど対最高神の戦力としてかなり使える。暴走は玉に瑕だが強い奴を狙う習性がある。それを使えば...」
「ダメだ。一般人は巻き込まない。それにアイツは関係ないだろ!」
「いや戦力はあるに越したことはない。それに人の紛い物かもしれない奴は一般人じゃない。それに魔術も使える。それにムーンビーストだって見たんだ。もう関係なくはないよ。」
「それでもー」
洋介が言葉を紡ぎかけたところで話を遮りかすてらが喋る。
「それに君は私に意見できる立場じゃないよね。」
その一言には殺意がこもっており、洋介を黙らせた。
「来週神殺し。よろしく。」
場が重い空気に包まれる。
その時ノックがなる。
「どうぞー」
「すいませーん!遅刻しましたー!」
そう大きな声で香留が部屋に入ってくる。
「お前体は大丈夫なのか?」
「ああはい!大丈夫です!」
かすてらがこっそり洋介に耳打ちする。
「コイツに昨日の出来事言ったっけ?」
「いや、言ってないな。」
「月見里ー!昨日お前ー 」
言いかけた時口に手を当て黙らせる。
「おい、あの事言ったらショックを受けるかもしれないだろ!」
魔術を使い手を払う。
「戦力として使う為には自覚させなきゃいけないだろ!」
「だから!」
「うるさい!」
なんで喧嘩しているのか分からない香留がキョトンとしているとかすてらが話始める。
「月見里!端的に話すとお前多分人じゃない」
「え?あ、そうなんですね。」
「え?」
(ショックを受けないどころか流すってマジ?)
洋介は思わぬ反応に衝撃を受ける。
「へー」
(コイツ頭のネジ外れてる...使えるね)
かすてらは笑う。
「あ!そういえば、他にもお客さんがいますよ!」
「失礼します。」
そう若い女性の声が聞こえてくる。扉が開くとそこには黒い長い髪には三日月の髪留めがついており、赤い瞳が特徴的でな女性が入ってくる。その立ち振る舞いや服装からどこか大人びている。
「どういう要件ですか?」
「半神かすてらに要件があってね。」
その発言でかすてらと洋介が身構える。
「お前どこでそれを知った?」
かすてらの問いに彼女は笑いながら答える。
「そんな身構えないでよ。」
「まずは自己紹介から、私は月宮結衣よろしく。」
「私は願い下げ」
「私は最高神殺したい。手伝って」
そう明るく告げる。
「え?最高神?殺す?どゆこと?」
そう香留が漏らす。
「ああ、返事はまた今度でいいよ。じゃあね。」
そう言い残し、社長室を出ていく。部屋に重苦しい空気が漂う。かすてらが最初に口を開く。
「香留話がある。」
「はい!」
「まず私は半神、人じゃない。そして少しずつ神に近づいていて完全に神になると最高神に体を奪われて私は死ぬ。だからその前に最高神を殺す。それに手伝って欲しい。」
「わかりました!」
「待てよ!神殺しだぞ!?命の保証はないんだぞ!?無理に関わらなくてもいい!」
「僕は!3年より前の記憶がないんです。そして分かる事は魔術が使える事だけ。そして人じゃないかもしれないと分かった。だから僕は過去が知りたい。その為にこういう事も知りたい。」
それにかすてらさんのことは好きで尊敬してるしと告げる。
洋介が呆れながら告げる。
「とにかく命大事にだ!わかったな!」
「分かりました!」
「今週土曜神殺しね。」
「分かりました!」
(あーまともなの俺しかいない...)
そう呆れつつ流されるしかないのだった。
研究所にてーーー
「結衣?アイツ、神性持ってる。」
(一体どこで情報を?洋介か?いやそんな心情の動きはなかった。とにかく目的は同じ、敵になりそうなら...殺す)
「はぁー」
ため息を漏らし、思考を整理する。
(ここにきて魔術持ち2人にうち一人はバケモン、そして情報知ってる奴。イレギュラーまみれ...)
「神格仕様考えて後3ヶ月...決戦が大晦日」
まだやり残したことがある。
(絶対生き残ってやる。)
そう決意を固め直すのだった。




