いつもの夜に波紋
はじめまして!光の狼と書いて(コウロウ)です!
処女作となります!拙い文はご容赦ください!
なお、保険としてR15がありますが、いれるかどうかは未定です!
では、楽しんで頂けると幸いです!
Side≪黒猫≫
シンプル。
通気口から侵入して目的の部屋に降下。
そして標的の心臓をナイフで貫く。
それだけで仕事は終わり。
この世界にはシンプルしかない。
ベッドの上の男が完全に絶命したことを確認し、ナイフを抜く。
顔に飛び散った赤を袖で拭う。
窓の外には街の灯りが作り出した夜景。
焦点を変えると夜闇に塗りつぶされた窓に自分が薄く映る。
…部屋の入口に立つ誰かも。
勢い良く振り返る。
そいつは血の臭いが充満する部屋に笑みを浮かべて立っていた。
目でわかる。
同業者だ。
「お前、≪黒猫≫だろ?」
≪黒猫≫
呼ばれる時に使われる単語。
たぶん着ている黒い猫耳パーカーが由来だろう。
「………。」
返事をする必要はない。
どうせ目撃者は殺すのだから。
予備動作もなく床を蹴る。
ナイフで首をかき切れば終わり。
とてもシンプルだ。
その、はずだった。
「っつ!」
ナイフを持った手首を掴まれ、引っ張られる。
男のもう片方の手が背中に当てられ体に密着させられた。
「お前、速いな。あっぶなかった~!」
難なく捕らえておきながら男は頭上でわざとらしく息を吐く。
男は私よりも頭一つ分背が高い。
抵抗を試みるが、掴まれた手首は外れそうにない。
抵抗を辞める。
「殺せ。」
「え?」
男を見上げ、そう言うと男は間抜けな声を出した。
「さっさと殺せ。」
「…死にたいのか?」
もう一度言うと男はそうきいてきた。
何故か険しい顔をしている。
…よくわからない。
「どうでもいい。」
世界はシンプルなのだから。
「お前が殺せば死ぬし、殺さなければ死なない。ただそれだけ。」
男が息を呑むのがわかった。
「だからか。」
男は一人で何かに納得している。
「俺のとこに来い。」
男が言った。
「何故。」
「お前に××××したからだ。」
それは今まで聞いたことのない単語だった。
「絶対、逃がさねぇ。」
男は悪魔のように笑った。
初回はここまで!
では、See you next time!
感想コメント貰えると嬉しいです!