表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

714/724

タイトル未定2025/02/03 17:56

「ワシの見立てではあの揚心流、剣術と居合がせいぜい。柔の腰はできとらん。ならば柔の使い手のブチ当てるのが面白かろうぜ」



緑柳先生の意見にフジオカ先生が「なるほど」とうなずく。



「そうなると今までの『柔道』だけでは面白くありませんな」

「そう、それよフジオカの。お前さんも心得はあろう、ひとつ『闘う柔術』って奴を仕込んでやんな」

「どんなものになるんでしょうか?」



一応訊いてみる。



「以前リュウ先生の小隊長が拳法のような動きをみせましたが、あのような形に仕上がるかと」



いわゆる少林寺拳法のような動きか。

それはまた面白い。

似て非なるものというのが面白い。


もしかしたら高段者の先生方から見て『それは少林寺拳法にある技だよ』という技も出てくるかもしれない。

さてみんな、何を見せてくれるのかな?







「ということで、揚心流との選抜戦には無手の者を出すこととした」



稽古日、緑柳先生が宣言をした。

その上でアキラくん、忍者、トヨム。

三条葵さんにナンブ・リュウゾウの名をあげる。



「以上の者は当日までに対武器を仕上げておくように」



仕上げておくようにとは、選手に対するものだけでなく私たちに対する言葉でもあった。

つまり、鍛えておくのだぞ、と。

そしていつもならばここで特訓の場面となるのだが、今回は軽く描写するにとどめる。


まずは全員で半身の姿勢。

剣道などは正面向きの姿勢なので、案外こうした構えが効果的なのだ。

そして今回対戦する揚心流もまた。


後足が若干外側へ向く撞木に構えてはいるが、動画を拝見した限りでは活きた足ではなかった。

対してこちらはつま先外向き九十度。

そのため構えは完全な半身となっている。


そこから前進、足を入れ替えてあるいは足を入れ替えず。

敵に気取られるような雑な歩きではダメだ。

理想を言うなら『いつの間にかそこにいた』と言われるのが望ましい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ