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短め更新

最前線に翻る牙門旗を支えるは、愛されるべき男ナンブ・リュウゾウ。

それを守護するはイケメンのキョウちゃん♡と一般プレイヤーならびに中堅格のプレイヤーたち。

そして敵陣殴り込みのネームドプレイヤーたち。


ここで陣形を食い破られたアメフト軍に、監督から指示が飛んだ模様。

いかがですか、カエデ参謀?



「敵陣営の動きからするに、生き残りは左右へ展開。そして小隊単位でまとまって行動するように、という内容みたいですね」



それにはどういった意図があるのでしょう?



「小隊単位で行動することで、これ以上の損害被害を出さないようにとの考えでしょうね。ですがその脱出方向こそが鬼門筋♪ じゃじゃ〜ん♪」



あぁっ、すでに達人先生たちが配置してるっ!

ですがフィジカルでは世界トップクラスのアメフト軍団、走りながら戦うアメフト競技の世界クラス。

勇猛果敢に達人先生たちへと襲いかかる!!


人間が飛んだーーっ!

体重一〇〇キロはあろうかという大男たちが、お手玉のように宙を舞ったーーっ!

なにが起きているんでしょうか、カエデさん!?



「達人技は私にも解説不可能です、ですがしかし投げ飛ばしと衝突でダブルキルをねらっているのは確実ですね!」



人間はここまで強くなれるのか!?

人間の可能性に限界は無いのか!?

人間は一体、どこまで強くなれるのかっ!?


そして讃美しようじゃないか、ここまで人間離れした強さとその修練を!

すげぇぞ達人先生っ! 素人のカモメにも理解できる強さと凄さだっ!

小隊単位、六人一組であろうとも確実に貫く弱点。


そして的確に奪うキル。

いまカモメたちは奇跡の技を目にしているんだ!

そして復活してきた死人部屋帰りたち、これで人数は五分と五分!


いや、むしろ数では陸奥屋まほろば連合が上回っている!

しかしここでもまた、奴が主砲のメンバーたちに後退を命じる!

勝利は自分たちの手で掴め!


勝利への扉は自分たちの力で押し開けとばかり、達人先生とネームドプレイヤーたちが後方へ!

代わって前線へと飛び込むは、チームジャスティスが一番槍! 続いて二番槍は若い情熱の嵐たち!

そして若者たちがフィジカルで勝るアメフト軍に、飛びかかっ……ていない!


スネを打つ、足を払う。

しかもそのタイミングが絶妙!

中には飛び上がってこれを避けようとするアメフト選手、しかし宙に浮いたところでモーニングスターの餌食!



いやぁカエデさん、ここまで一般プレイヤーが強いのはおかしくないですか?



「ひとつもおかしくありませんね。もしも陸奥屋がアメリカンフットボールで戦えば、敵に苦も無く捻られるでしょう。ですがこれはゲームなんです。アメフト選手とマ〇オカートで競っているようなものです」



なるほど、いかにフィジカルで勝ろうと競っているのはあくまでゲーム。

プロレスラーとゲームで対戦しているようなものなんですね?



「とはいえ、プレイヤーにできることはすべてトレースしてくれる最新鋭のVRMMOゲーム。やはりフィジカルはモノを言ってくれやがります」



おっとここで陸奥屋まほろば連合中堅格と一般プレイヤーたち、負傷者が目立ち始めました!



「小隊単位での活動が功を奏していますね。なにしろ人数で勝ってますから」



数で勝っていれば様々な角度からの攻撃が可能ですからね。

しかしネームドたちは動きません、まだまだ本当のピンチではないのでしょうか?



「それは言えますね。このくらいでピンチとか、私としてはちゃんちゃらおかしいだけです」



それでこのとき、カエデ参謀としてはどのような指示を?



「二人一組を忘れないで」



基本中の基本です。

しかしその基本中の基本で、フィジカル軍団の猛攻をしのいでいる!

二日目の蹴散らされ具合と比べれば雲泥の差。


カエデ参謀、これはどうしたことでしょう?



「もちろん急に実力が上がった訳ではありません。が、二人一組戦法というものが何をするものであってどうしたいものなのか。一般プレイヤー中堅格のみなさんは、それを熟知しているからこその結果なんです。その証拠に……」



を? カエデ参謀が画面をドローン視点に切り替える。

いわば全体マップのような図だ。

んんん? これは?


またまた敵が包囲にかかってますか、カエデさん?



「はい、ある意味ではこれが二人一組戦法の最終形態、包囲陣です。二人一組戦法というのは、一人が敵の攻撃を受け止めて同時に相棒がカウンター攻撃を淹れるもの。ですがケースによっては、右から攻めたら左から。左と思えばまた右側という具合に、好き放題に殴る形でもあります。包囲陣は別名袋叩きとも言えますから、これは二人一組戦法のある方向性における最終形態と考えることができます」



ですがよくもまあ、数で負けてるのに包囲陣を敷きますね。



「そこは気合いと根性と精神力で」



ゑ!?



「冗談です。数は減らすことができますし、ここでの問題は火力です。1チーム辺りの火力が敵を上回っていれば、少数による包囲陣も可能です。ただ、包囲殲滅陣となれば、今度は間合リーチいが必要になりますけどね。少数だとどうしても討ち漏らしが発生してしまいます」






カエデさんの講釈を耳に、次回へ!

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