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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第二項 鉱山の街
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護衛終了

「パラライズ」


 素早く地を駆けながら右手を翳し、アーツを行使する。

 私に付随するように魔術陣が現れ、潜りモグラに向かって紫電が飛び、絡みつく。直後、パラライズの判定が決まり潜りモグラがその場で痙攣する。


 攻之術理 死突


 潜りモグラは発達した人の腕程の長さがある爪を持ち、鋭い斬撃を放ってくる。

 この攻撃は如何にスケルトンの攻撃に耐えることが出来る鉱夫であろうと怪我を負いかねない。そのため、ヤツが攻撃する前に息の根を止めなければ余計な手間がかかってしまう。

 そうなる前にヤツに近づき刀を模した手刀でヤツの喉を貫く。

 肉を断ち切る感触が手に伝わり、パラライズの麻痺のせいで断末魔を上げることすら叶わずに消えていく。


 潜りモグラとてスケルトンと同じ弱点をしっかり突けば一撃で倒せることは分かっている。

 刀を持っていれば首を切り落とすことができるのだが、あいにく私は本しか持っていないので手刀で喉を貫かせてもらった。

 

 粒子となって消えていく潜りモグラを見ながら戦場を見渡す。

 潜りモグラの出現確率はやはり低い。それに比べスケルトンときたら倒した分だけ直ぐ補充されるので一向に終わる兆しが見えてこない。

 下層に出現した変異種が影響しているのだろうか。

 少しその変異種とやらに会ってみたい気がするが、下層に入るには兄弟の許可と冒険者ランクがA以上でないと入ることができない制限がかけられている。なので、その姿を見ることは叶わない。


「エンチャント・ブラックアップ......アブソープ」


 よし、気を取り直してやるか。

 スケルトンにはまだまだ、練習に付き合ってもらわなければいけないからな。

 少しの間ターンアンデットを封印してもいい。もちろんノーマルだけじゃなくてナイトとマジシャンも大量に来ても大歓迎だ。




「お前ら時間だ!! 今日はこれで撤収するぞ!!」


〈戦闘が終了しました〉

〈種族LVが上昇しました〉

〈JOBLVが上昇しました〉

〈光魔術のLVが上昇しました〉

〈闇魔術のLVが上昇しました〉

〈INT上昇のLVが上昇しました〉

〈魔力操作のLVが上昇しました〉

〈鑑定のLVが上昇しました〉

〈MP自動回復のLVが上昇しました〉

〈STR上昇のLVが上昇しました〉

〈VIT上昇のLVが上昇しました〉

〈MND上昇のLVが上昇しました〉

〈AGI上昇のLVが上昇しました〉

〈DEX上昇のLVが上昇しました〉

〈平衡感覚のLVが上昇しました〉


 終わったか。

 時刻は18時過ぎなので休憩から5時間程はぶっ続けで戦い続けたことになる。

 体感では2時間くらいなのでまだまだ戦い足りないくらいだが、昼飯を抜いているので腹が減ってきたような気がする。

 それに街に帰るまではさらに時間がかかるし、街に着いたらちょうどいい頃合いだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NAME:ゼロ

RACE:デミヒューマン LV29

JOB:神官 LV29

SP:0

JP:145


HP:238/238

MP:235/512

STR:10〈+26〉(+10)

VIT:15〈+26〉

INT:120〈+29〉(+71)

MND:20〈+26〉(+10)

AGI:25〈+28〉(+7)

DEX:15〈+26〉


オリジナルスキル

〈白黒LV3〉


装備スキル

〈領域拡大〉


スキル

〈光魔術LV29〉

〈闇魔術LV29〉

〈書術LV24〉

〈INT上昇LV29〉

〈魔力操作LV29〉

〈鑑定LV29〉

〈MP自動回復LV29〉

〈鎧砕きLV18〉

〈STR上昇LV26〉

〈VIT上昇LV26〉

〈MND上昇LV26〉

〈AGI上昇LV26〉

〈DEX上昇LV26〉

〈平衡感覚LV26〉


称号

〈チュートリアル完全達成者〉

〈ゴールドハンター〉

〈疾風迅雷〉

〈死中求活〉

〈流水之舞〉

〈リーンの弟子〉

〈スキルコレクター〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 あれだけの魔物を倒してもレベルが1しか上がらないとは。

 まあ、いいさ。後、1レベルでLV30になるのだ。

 それに次の相手はゴーレムにする予定だ。ゴーレムは殆どがランクがEなので、それ相応のレベルだろうし、今よりはレベルも上がり易くなる。


 今回は新しいアーツの習得はない。

 それにパラメータ上昇系のスキルはレベルが上がっているが鎧砕きのレベルは上昇しなかった。スケルトンが柔いのがいけないのだ。もっと硬くてもよかったのだぞ。


「兄弟も護衛ありがとな。報酬については街に着いたら渡すからそれまで待っててくれ。それじゃあ、街に帰るぞお前らぁぁ!!」


 兄弟はまだまだ元気だ。

 私にはそんな気力はもう残っていない。朝からこの調子を維持できるのはある種の才能と言える。まあ、この鉱山を出るまでは魔物の襲撃があるかもしれないので気を抜くわけにはいかない。


 今日はなかなかの成果を出せたのではないだろうか。

 街に戻ればミスリルがもらえるし、魔石も10個集まったからな。そう、今日で何とか潜りモグラとスケルトンの魔石を10個ずつ集めることができたのだ。ついでに魔銀の粒も17個もドロップした。これで鉱山とはおさらばだ。

 兄弟たちがいたおかげで集まった魔物の数が多かったわけだし、一人で鉱山に潜らなくて正解だった。今回護衛依頼に来れなかった冒険者には感謝しなくては。

 



「はいよ。これが兄弟の今日の報酬だ。困ったことがあればいつでもオレを頼ってくれよ」

「ああ、そうさせてもらうさ。私の仲間が装備を作るのに大量に鉄が必要になるから、早い段階で兄弟には世話になると思うがよろしく頼むぞ」


 帰り道は何事もなく、鉱山の街に帰ることができた。

 鉱山の中では何度か襲撃もあったがもちろん何事もなく撃退できたし、鉱山から街までは馬車が来ていたので私もそれに便乗させてもらった。

 やっぱ馬車はいいな。行きに1時間も掛かってた道のりが20分足らずで着くのだから。


 そして、護衛報酬のミスリルも受け取った。

 今日採掘したミスリルの半分だが、大体500グラムはありそうだ。これだけあればアクセサリーを全部ミスリル製にしてもお釣りがくる。

 ミスリルのアクセサリーならMP消費が一段と軽くなってくれるだろう。問題は等級が高いため、もしかするとまだ加工できないかもしれないと言うことだが、そうならそうで別に構わない。

 今後強力な装備が完成すると言うことには変わりないのだから。


 この後は検証班の教授と情報のやり取りをする約束があるので早めに移動する。

 ミスリルの情報はいくらで売れるだろうか。

 まだ、知られていない情報ならいいのだが、まだ大丈夫か。もし、既存の情報だったら清く諦めよう。そしたら教授から情報を買うだけだ。


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