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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第一項 始まりの街
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それぞれのステータス その1

 集合場所の広場から歩いて冒険者ギルドに向かった。途中にルドルフさんの店を見つけたが今回は串焼きを買わなかった。時間があったら一刀たちにも勧めるとしよう。


「ここで依頼を受けるが依頼はラッシュボアの討伐依頼で頼む。今はどうせホーンラビットの狩り場は混んでるだろうし、サポート体制は万全だから心配いらないぞ」

「ああ、分かってる。いくぞお前たち。冒険者ギルドの説明は俺が教えるから依頼だけ受注すれば良い」


 一刀はここに来るまでに掲示板でいろいろと情報収集していて私が来るまで相手にしてくれなかったと聖が愚痴を零していた。


「全員依頼の受注が終わった。狩り場に移動するか?」

「そうしよう。とその前に一刀にこの装備やろう」


 私はなくなく韋駄天の靴を一刀に渡す。これからはパーティで行動することが多くなるだろうから私が持つより私達の中で一番速度に特化している一刀に渡すのがベストだろう。


「うん?......本気かゼロ? 序盤でこの性能は破格だぞ」

「どんな装備もらったの、一刀?」


 聖が一刀に尋ねる。そして、一刀がウィンドウを少し操作すると聖たちの前にもウィンドウが現れ、そこには韋駄天の靴の鑑定結果が表示されていた。......どうやったんだ今の? 私の方がログイン時間長いのに私よりシステムを使いこなしているじゃないか。


「おいおい、強すぎじゃね。どこで手に入れたんだよ!?」

「多分これはホーンラビット・ゴールドのレアドロだよ。ミサキから教えてもらったんだけどゼロは昼に黄金種と遭遇したみたいだからね」

「流石は我らがリーダーのゼロ殿だ。よく低レベルの時に倒したものですな」

「確かにすごいがこれはゼロには合わない装備だな」

「そういうことだ。不知火の言う通り私が使うより一刀が使う方が良いだろう」

「それならありがたく使わせてもらう。この礼は必ずするから楽しみに待っててくれ」


 韋駄天の靴を一刀に渡し、私達は北門の先の草原に移動する。その途中でパーティを組み、今日の作戦について話したり、それぞれのステータスを確認した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NAME:一刀

RACE:セリアンス・キャット LV1

JOB:盗賊 LV1

SP:5

JP:5


HP:80/80

MP:40/40

STR:17

VIT:8

INT:5

MND:3

AGI:15

DEX:12


オリジナルスキル

〈死神の一撃LV1〉


スキル

〈剣術LV1〉

〈体術LV1〉 

〈隠密LV1〉

〈気配察知LV1〉

〈鑑定LV1〉

〈看破LV1〉


称号

〈チュートリアル完全達成者〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 まずは、一刀のステータスからだ。基本的なプレイスタイルは敵の背後から攻撃する暗殺者プレイでオリジナルスキルもそれに対応した効果になっている。


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スキル名:死神の一撃


分類:放出型


制約:自身よりLVの低い相手に感知されることなくアーツを使用しないで攻撃を加えた上で、その攻撃で敵のHPを1割以上削った場合のみ発動される


効果:全てのスキルの効果を無効化して敵のHPを0にする


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 強力なオリジナルスキルだ。だが、現状はこのスキルを使いこなすのは難しいだろう。

 まず、自身よりLVが低くなくてはいけないことでボス戦では役に立たない。それにHPを1割削らないといけないという制約は魔物と戦う上で最大のハンデになる。

 だがまあ、一刀はPVPを主体とするから特にハンデにはならないだろう。PVPではHPの1割損失など当たり前だからな。


 続いては聖だ。聖は弓を使うがAWOでは弓は不遇扱いされている。何故なら、武器にはアーツを使わない攻撃は操作補助がないからだ。

 例えば剣や槍なら使った経験がなくても多少は使うことが出来るが弓は矢を引き、そこから放つまでのモーションを全て一人でやらなければいけない。

 しかし、聖は学生時代、弓術をたしなんでおり、全国大会にも出場している。さらに聖は自営業と言っていたがその実はFPSのプロゲーマーでその実力は本物だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NAME:聖

RACE:エルフ LV1

JOB:射手 LV1

SP:5

JP:5


HP:58/58

MP:62/62

STR:14

VIT:6

INT:15

MND:7

AGI:9

DEX:9


オリジナルスキル

〈瞬間装填LV1〉


スキル

〈弓術LV1〉

〈風魔術LV1〉 

〈遠目LV1〉

〈魔力視LV1〉

〈看破LV1〉

〈気配察知LV1〉


称号

〈チュートリアル完全達成者〉


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 スキルは射手のテンプレだな。だが、魔力視のスキルがあるのが聖らしい。

 このスキルは魔力の流れを見ることが出来るようになるスキルだ。これにより魔術士が行使する魔術の属性が発動前に分かるようになったりする。


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スキル名:瞬間装填


分類:特殊型


制約:スキル発動中は全てのアーツが使用不可になり、矢の耐久力の消耗が倍になる。また、攻撃を受ける、インベントリを含め手持ちの矢がなくなるとこのスキルは中断される


効果:スキル発動中は矢の補充が一瞬かつ自動で行われる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 オリジナルスキルは強力な一撃と言うよりかは手数を補うものだ。

 弓は連続で放つことが個人の資質によるところが大きいからそこを解決するためにこの効果にしたのだろう。

 これなら矢を絶え間なく射続けることが可能だし、インベントリから自動で矢を取り出せるのはかなり強力で、いちいち矢の補充を戦闘中にしなくて良くなる。ちなみに矢は耐久力が無くなるまでは回収して再度使用することが出来る。


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