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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第一項 始まりの街
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最強の集合? その1

「今日はありがとね。明日には装備が完成できるようにしておくわ。でも、アクセサリーについては期待しないで。流石にまだ先になりそうなの。その代わりと言っては何だけど最高の品を作るから待ってなさい」

「お疲れ様でした。私もポーション頑張って作るので楽しみにしていてください」


 あの後、小走りで帰還したので17時前に始まりの街に到着することが出来た。そして、ミサキさんたちは生産職ギルドに私は冒険者ギルドに用があるので西門で二人と離れる。

 明日にはフィールドボスに挑む予定であることを伝えるとミサキさんは装備、リアさんはMP回復ポーションを用意することを約束してくれた。


 AWOは最初にフィールドボスを倒すと初回特典を貰えるので早く挑戦しておきたい。

 冒険者ギルドで話を聞いたところ現在ここ、始まりの街と第二の街を繋げる道をウルフ種の魔物が塞いでいるらしい。それがここのフィールドボスだろう。

 それに先程掲示板で確認したがその魔物に挑戦した上位陣のプレイヤーはなすすべも無く瞬殺されたようだ。そのプレイヤーもLV8と高く強力なオリジナルスキル持ちで有名らしいが手も足も出なかったようなのでフィールドボスは相当強いのだろうか?




「こんにちは、依頼達成しました」


 二人と離れた後、また情報を貰えるかもしれないと思いルドルフさんのお店に行き、串焼きを買ったが新情報は貰えなかった。その代わりに割引してくれたが。

 その後は特に何事もなく冒険者ギルドに着いた。この時間帯になるとプレイヤーの数が増える。今はホーンラビットがいる狩り場は混んでいることだろう。


「お疲れ様です。......はい、確認いたしました。今回はラッシュボアの討伐ですね。ゼロ様はラッシュボアを63体討伐しているので報酬は63,000バースです。この依頼にはラッシュボアの肉の納品もありますが納品いたしますか?」

「お願いします。これでいいですか?」

「はい。お預かりします。......査定が完了しました。品質は全て一定で、全部で18個ですね。報酬は9,000バースとなりますがよろしいですか?」

「はい。大丈夫ですよ」

「承知しました。依頼の達成おめでとうございます。合計で72,000バースの報酬です。それからゼロ様はランクアップの条件を満たしたためEランクに昇格しました。これにより同時に受けれる依頼の数が2個になりました。そして、冒険者ギルドにおける倉庫の使用が可能になりました」


 お、冒険者ランクが上がったみたいだ。

 冒険者ランクが上がる条件は判明していないがランクが上がると貰える報酬が豪華なので積極的に依頼を受けていきたい。

 特にCランクになるとクランが創設が可能になるから早くCランクにしておきたい。


 今回追加された倉庫とは冒険者ギルドならどこでも取り出しが可能なインベントリみたいなものだ。その容量は50種類まで容量関係なく収納出来る。

 さらにランクが上がるごとにさらに50種ずつ収納可能になるらしい。


「引き続き依頼を受けますか? ただし、この街ではEランクまでの依頼しか発行しておりません。そのため、Dランク以上の依頼になりますとこの先にある鉱山の街から受注していただくことになります」

「そうなんですか。ところで、ここで受けた依頼を他のギルドでも依頼達成の処理をして貰えますか?」

「はい、可能です。しかし、特定の依頼、例えば緊急依頼などはその限りではございませんのでご注意ください」

「分かりました。それでは、ラッシュボアの討伐依頼とファングウルフの討伐依頼でお願いします」

「ファングウルフは単体では推奨ランクE以上です。しかし、この時間帯からは集団行動をするので推奨ランクD以上になりますが依頼を受理してよろしいでしょうか?」

「ええ、今からパーティを組んで狩りに行くので大丈夫ですよ」

 

 受付のお嬢さんの言う通りAWOでは夜になると魔物は群れたり、全体的にレベルが上昇する。

 今からはパーティを組むし、あいつらとならなんとかなるだろう。それに今回はβの時とは違い強力なオリジナルスキルを作成出来たしな。


 メニュー画面を見ると現実時間で17時になる10分前だった。あいつらとの待ち合わせ時間が17時だったから遅刻するかもしれない。ダッシュで待ち合わせ場所の噴水前に行かないとだ。

 ちなみにAWOの時間は現実時間とリンクしている。噂では現実時間の2倍で進めると言う案もあったが恒久的に時間加速を行うと現実(リアル)との乖離で脳への負担が増大する関係からその提案はなくなったらしい。

 

 時刻は17時5分前だ。かなり本気で走ったのでどうにか間に合った。さてさて、あいつらはどこにいるかな?

 

「うん? もしかしてお前、ゼロか?」

「あ、ほんとだ。ゼロじゃ無いか!! ミサキから聞いたよ。もう黄金種と遭遇して、しかも倒したんだって? やっぱリアルラック高いね」

一刀(いっとう)(ひじり)じゃないか。今来てるのは二人だけか? まあ、確かにホーンラビット・ゴールドに遭遇できたのは運が良かったな。おかげで良い装備を手に入れることが出来たぞ」


 待ち合わせ時間5分前だったこともあり既に一刀と聖が来ていた。

 一刀は180cm程の身長にどこかで買ったらしい黒の衣服で身を固めているセリアンス・キャットの男だ。今回も暗殺者プレイをやるみたいだからきっとネームタグが真っ赤に染まることだろう。

 聖は180後半くらいのエルフで装備は初期のままだ。狩人のようなかっこに長弓を携えている。


 しかし、後3人パーティメンバーが来ていないので待機だ。それまではこの二人とこれからのことを話し合っておこう。


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