カンスト
〈戦闘が終了しました〉
〈種族LVが上昇しました〉
〈種族LVが最大になりました〉
〈JOBLVが上昇しました〉
〈JOBLVが最大になりました〉
〈聖魔術のLVが上昇しました〉
〈聖魔術の新しいアーツを習得しました〉
〈聖魔術のLVが最大になりました〉
〈邪魔術のLVが上昇しました〉
〈邪魔術の新しいアーツを習得しました〉
〈邪魔術のLVが最大になりました〉
〈INT上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈INT上昇ⅡのLVが最大になりました〉
〈魔力操作ⅡのLVが上昇しました〉
〈魔力操作ⅡのLVが最大になりました〉
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〈種族LVが10の倍数に到達したためオリジナルスキルの強化が可能です〉
アナウンスラッシュがまた酷いことになっているが少し待て。私の耳がおかしくなければ今、種族レベルが最大になったと聞こえたのだが。......ログで確認したが本当にレベルが最大になったようだ。てっきりレベルキャップは100だと思っていたので動揺が隠せない。
レベル80でカンストなど誰が思うものか。完全に嵌められた気分だ。しかし、カンストしたのなら今すぐ詳細を見たいところだ。しかし、ここにいてはそれもままならないので帰還石を使って街に戻る。このアイテムは休憩エリアに居なくても戦闘状態でなければ使えるので便利だ。これなら50万バースも納得だな。
転移が完了し、ダンジョンの外に出たのでここは安全地帯だ。時間を確認すれば集時間まで残り10分程だったので生産職ギルドに向かいながらステータスを確認することにした。もしかしなくてもプレイヤーの中では一番目のカンストを果たしたのではないだろうか。
そう思うと自分のやりこみ具合に恐ろしさを感じるがゲームなどハマればそんなものだと考え直し、この名誉あるカンストを一刀たちに自慢してやろうと思う。
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NAME:ゼロ
RACE:デミヒューマン LV80
JOB:二級神官 LVMAX
SP: 0
JP:245
HP:387/[387]
MP:575/[575]
STR:50〈+80〉(+10)
VIT:20〈+80〉
INT:150〈+95〉(+71)
MND:150〈+80〉(+10)
AGI:70〈+87〉(+7)
DEX:20〈+80〉
オリジナルスキル
〈白黒LV8〉
〈万象夢幻LV3〉
装備スキル
〈領域拡大〉
スキル
〈光魔術LVMAX〉
〈聖魔術LVMAX〉
〈闇魔術LVMAX〉
〈邪魔術LVMAX〉
〈書術LVMAX〉
〈書術ⅡLV19〉
〈INT上昇ⅡLVMAX〉
〈精密魔力操作LVMAX〉
〈鑑定ⅡLVMAX〉
〈MP自動回復ⅡLVMAX〉
〈鎧砕きⅡLV39〉
〈STR上昇ⅡLVMAX〉
〈VIT上昇ⅡLVMAX〉
〈MND上昇ⅡLVMAX〉
〈AGI上昇ⅡLVMAX〉
〈DEX上昇ⅡLVMAX〉
〈平衡感覚ⅡLVMAX〉
〈解体ⅡLVMAX〉
〈危機感知ⅡLVMAX〉
〈気配察知ⅡLVMAX〉
〈魔力視ⅡLVMAX〉
〈隠蔽ⅡLV30〉
〈偽装ⅡLVMAX〉
〈メタモルフォーゼⅡLV43〉
〈騎乗LV4〉
〈視覚強化ⅡLVMAX〉
〈聴覚強化ⅡLVMAX〉
〈嗅覚強化ⅡLVMAX〉
〈感覚強化ⅡLVMAX〉
〈打撃強化ⅡLVMAX〉
〈斬撃強化ⅡLVMAX〉
〈刺突強化ⅡLV42〉
〈看破ⅡLVMAX〉
〈隠密ⅡLVMAX〉
〈身体強化ⅡLV46〉
称号
〈チュートリアル完全達成者〉
〈ゴールドハンター〉
〈疾風迅雷〉
〈死中求活〉
〈流水之舞〉
〈リーンの弟子〉
〈スキルコレクター〉
〈魔物殺し〉
〈狂想の体現者〉
〈格致日新〉
〈夜の殺し屋〉
〈無慈悲なる者〉
〈百人組み手〉
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殆どがレベルMAXになっているのは壮観だな。だが、前回のようにスキルの派生などはないようだ。それは次回のアップデートで追加されるのだろうが、そうなると後1週間はレベルが上がらなくなる。折角なので全てのスキルレベルをMAXにした状態でアプデを迎えたいものだ。まあ、書術と騎乗に関しては不可能な気もしなくはない。
ステータスを眺めていたら生産職ギルドに辿り着いたので新たに習得したアーツの確認は後回しにしてミサキさんにさっきの攻略で手に入れた素材を買い取ってもらう。前回よりはドロップアイテムの数は少ないが前回の買取価格も合わせればギリギリ一千万バースに届くかもしれない。
「来たわね。待っていたわよ」
工房の扉を開けるとミサキさんが手前の椅子を指したのでそこに座り、アイテムの買取をお願いする。ミサキさんも時間がないことを知っていたようで直ぐに精算を済ませてくれた。ちなみにヴェントウルフのドロップアイテムは水晶眼と言う錬金術の素材であった。これは個別でゾルに売りつける予定だ。
「いつも通り送っておいたわ。今回は合計250万バースってところね。次も買取を受け付けているけど今日と同じペースだとうちの資金がなくなるからもう少しスローペースでもいいのよ」
「流石に毎日このペースで狩りをしているわけではないので期待されても困りますけどね」
「それくらい分かっているわ。冗談よ、冗談。そろそろ時間でしょ? 早く行きなさい。ついでにフロアボスの素材楽しみにしているわね」
ミサキさんの言葉に軽く頷き生産職ギルドを後にする。冒険者ギルドは直ぐ傍なのでスキルの確認はできないがオリジナルスキルのレベルアップだけは済ませておいた。もちろん両方とも能力向上を選択した。ここで能力拡張を選んでしまえば確実に効果が弱まる気がするからだ。
特に〈万象夢幻〉は効果上、常に能力向上で効果を上げておかなければ攻撃の無効化ができるか怪しい所だ。不知火の絶対防御は制約に見合う効果だが私の〈万象夢幻〉は効果のわりに制約が軽い気もする。なので、下手をすれば強力な攻撃は完全に無効化できない可能性がある。
そんなことを考えながら歩いていると冒険者ギルドに到着した。ギルドの中に入ればいつも通りの賑わいを見せており、テーブルの一つに一刀たちがたむろしていた。見れば全員揃っているので私が最後のようだ。いろいろやっていたら時間ギリギリになっていたので当たり前か。
「来ましたな。こちらですぞ」
ロードが私に気づいたようで私に対して手招きをするが、それを断り先に窓口に向かう。やつらの事だ、今からダンジョンに潜れば目的を達するまで街に戻ってこない可能性もある。なので、転移石を買うなら今買っておいた方が何かとスムーズに事が運ぶだろう。それとこの事をアルに伝えたところ即急に導魔を修繕してくれたようで先ほどミサキさんから耐久度が最大の状態で戻って来た。
転移石を買った後は一刀たちの下に向かう。ちなみに転移石を買ったとき窓口の職員が空いた口が塞がらないといった表情をしていたのは見ものだった。合計一千万の買い物であるので通常は扱わない金額だったからだと思うが本当にNPCかと疑うほどに凝った表現をしていた。
「すまない。待たせたな」
「いや、僕は気にしていないから大丈夫だよ。それより何を買ったのさ?」
「転移石を買ってきた。お前たちには70階層まで付き合ってもらうわけだが簡単に計算しても日曜までに70階層まで辿り着くのは厳しいと思ってな」
「あれって結構高かったよな? よかったら少しは負担しようか」
「そうだな。移転石は一つ100万バースだったと記憶しているが、ちなみにいくつ買ったんだ?」
「全部で10個だ。かなり高い買い物だったがそのために今日は朝から金策に励んでいたので不知火の提案はありがたいが気にしなくて良いぞ」
「ああ、そうさせてもらうわ。合計一千万だろ? そんな大金、俺には出せないからな」
こいつらに移転石の値段を負担してもらおうとは思っていないので気にしないでもらいたい。それより時間が無いのでダンジョンに潜ろうではないか。ついでにここでは周りの視線が鬱陶しいからダンジョンに入ったらカンストしたことも報告してやろう。




