強さを求める理由
最後まで残ったゴブリンシャーマンを切り飛ばす。何十、何百とやったこの工程はもはやゴブリンシャーマン程度では目にも止まらぬ一撃だったことだろう。
これでこの長い戦闘にも終止符を打つことができた。あれから増援がなかったからすぐに片が付いたが結局、開戦から30分くらい経ってしまった。
〈戦闘が終了しました〉
〈種族LVが上昇しました〉
〈JOBLVが上昇しました〉
〈聖魔術のLVが上昇しました〉
〈邪魔術のLVが上昇しました〉
〈INT上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈精密魔力操作のLVが上昇しました〉
〈鑑定ⅡのLVが上昇しました〉
〈MP自動回復ⅡのLVが上昇しました〉
〈STR上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈VIT上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈MND上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈AGI上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈DEX上昇ⅡのLVが上昇しました〉
〈平衡感覚ⅡのLVが上昇しました〉
〈解体ⅡのLVが上昇しました〉
〈危機感知ⅡのLVが上昇しました〉
〈気配察知ⅡのLVが上昇しました〉
〈魔力視ⅡのLVが上昇しました〉
〈隠蔽ⅡのLVが上昇しました〉
〈偽装ⅡのLVが上昇しました〉
〈メタモルフォーゼⅡのLVが上昇しました〉
〈視覚強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈聴覚強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈嗅覚強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈感覚強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈打撃強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈斬撃強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈刺突強化ⅡのLVが上昇しました〉
〈看破ⅡのLVが上昇しました〉
〈隠密ⅡのLVが上昇しました〉
久しぶりに大量のアナウンスを聞いた気がする。昨日はレベルアップがなかったから二日ぶりか? そう考えると久しぶりと言うわけではないか。
それにしてもゴブリンを倒してレベルが上がるとは思っていなかった。ゴブリンを倒しすぎたのかそれとも、もともと次のレベルアップまでもう少しだったのか。どちらにせよラッキーだ。
このままゆっくりステータスを見たいところだがここにいてはまたゴブリンたちが群がってくる可能性があるから先に中央まで進んでからにしよう。
とりあえず探索を再開する。
もちろん気配を消しながらかつ小走りにだ。ここで浪費してしまった分の時間は稼いでおかないとな。
足を動かしている間にさっきの戦闘について考える。今回の戦闘は時間を使いすぎたという点では次に生かさなければいけないが魔力を飛ばすと言う新しい技を開発できたのは大きい。
一応、分類としては攻之術理で名称は三日月にでもしておこうか。名前の由来は三日月状の斬撃が飛ぶからだ。実に安直。でも分かりやすいからいいよな? ......私は誰に許可を求めているのか。
他にもこれからの戦闘は魔力を見られないようにしなければいけないこと、それに合わせて隠された魔力を見つけ出す能力も必要になることだろう。これは追々でも良さそうだができるだけ早く解決しておこう。
だが、独学では解決するのは難しいだろうな。これについては宗教国に行ったときに師匠に教えてもらえるように頼んでみるか。それでもダメそうなら次のオリジナルスキルで無理やり解決する。
ここら辺は決定事項だ。この世界で生きてくなら手持ちの札だけではどうしようもできないことが増えてくるだろうからな。......少し重く考えすぎか? だが、これくらいの意気込みじゃなければ師匠に勝つのは無理だろう。
師を超えてこそ弟子たるもの。気を引き締めていこう。
他にも色々と改善しなければいけない所はあるがここら辺にしておくか。もうゴブリンとの戦闘はこりごりなのだ。
それもこんな、如何にも最短ルートですよと言わんばかりの道に入った私が悪いのだが。おかげで思った以上に時間を取られてしまった。
今度からは急がば回れの精神で探索をするか。て、思っていた時期も私にはありました。ゴブリンたちと戦った広場からわずか数分、漏れる光に導かれるように横穴を抜ければあら不思議、あっという間に中央まで到達してしまった。
まさしくハイリスクハイリターン。ゴブリンの大群と戦う代わりにショートカットできる設計になっていたのだろう。こんな便利なものを知ってしまったら次からは無視しようと思っていてもできる訳がないではないか。
そんなこんなで25階層の中央までたどり着いたので今のステータスを見ることにした。
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NAME:ゼロ
RACE:デミヒューマン LV71
JOB:二級神官 LV42
SP: 0
JP: 210
HP:341/[341]
MP:526/[526]
STR:50〈+72〉(+10)
VIT:20〈+72〉
INT:150〈+87〉(+71)
MND:125〈+72〉(+10)
AGI:50〈+77〉(+7)
DEX:20〈+72〉
オリジナルスキル
〈白黒LV8〉
〈万象夢幻LV3〉
装備スキル
〈領域拡大〉
スキル
〈光魔術LVMAX〉
〈聖魔術LV42〉
〈闇魔術LVMAX〉
〈邪魔術LV42〉
〈書術LVMAX〉
〈書術ⅡLV12〉
〈INT上昇ⅡLV42〉
〈精密魔力操作LV42〉
〈鑑定ⅡLV42〉
〈MP自動回復ⅡLV42〉
〈鎧砕きⅡLV35〉
〈STR上昇ⅡLV42〉
〈VIT上昇ⅡLV42〉
〈MND上昇ⅡLV42〉
〈AGI上昇ⅡLV42〉
〈DEX上昇ⅡLV42〉
〈平衡感覚ⅡLV42〉
〈解体ⅡLV40〉
〈危機感知ⅡLV26〉
〈気配察知ⅡLV40〉
〈魔力視ⅡLV31〉
〈隠蔽ⅡLV40〉
〈偽装ⅡLV40〉
〈メタモルフォーゼⅡLV25〉
〈騎乗LV4〉
〈視覚強化ⅡLV30〉
〈聴覚強化ⅡLV30〉
〈嗅覚強化ⅡLV30〉
〈感覚強化ⅡLV30〉
〈打撃強化ⅡLV25〉
〈斬撃強化LV24〉
〈刺突強化ⅡLV29〉
〈看破ⅡLV31〉
〈隠密ⅡLV28〉
称号
〈チュートリアル完全達成者〉
〈ゴールドハンター〉
〈疾風迅雷〉
〈死中求活〉
〈流水之舞〉
〈リーンの弟子〉
〈スキルコレクター〉
〈魔物殺し〉
〈狂想の体現者〉
〈格致日新〉
〈夜の殺し屋〉
〈無慈悲なる者〉
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今のレベルは71になるが今回のダンジョン探索でもっとレベルを上げたい。
これは私が師匠と戦って感じたことだが〈白黒〉をフルに発動していたのに全く相手になっていなかった。あの時はまだ〈白黒〉のレベルが低かったと言う理由もあるが......師匠に劣っていた。
何がと問われればレベルだろう。今の私の戦闘方法が〈白黒〉によりパラメーターに超強化を施した状態で戦うというものであり、攻撃を受けない限り無類の強さを発揮することができる。
しかし、〈万象夢幻〉と言う保険はあるが基本的に攻撃を受けたら終わりなのだ。私としても格下はもちろん、格上にも一撃ももらう気はさらさらないが師匠との戦闘を鑑みるにレベルの差はどうしても埋めることができない壁として今後も付き纏って来るだろう。
それにRPGは所詮レベルゲー。いかに強力なオリジナルスキルを創ったとしても結局はオリジナルスキルにもレベルが存在しているのだからレベルが高い方が有利になるのは分かりきっていることなのだ。
だから、私はこのダンジョン探索の間にできる限りレベルを上げてしまいたい。この街の次はこの国の最後の都、王都になるのだから。
話に聞く限りでは王都周辺の魔物はそこまで強力なものはいないと言うし、いるとしてもそれは魔の森の中になるだろうと言う話だ。
なのでレベル上げをするならここしかないのだ。......と、レベル上げに関する執念のようなものを淡々と述べたわけだが、なぜ私がここまでレベル上げに執着するのか気になるだろう。
だが、別に大した理由ではないかもしれない。
理由の一つとしてはレベルが高ければ負けないからだ。これは〈白黒〉を創った時点で私は常に強くなければこのオリジナルスキルを活かせないと悟ったからである。
二つ目は......師匠を超えるため、と言ったところか。師匠からは......。いや、ここでそんなことを考えても意味がないだろう。と、ため息を吐く。
まだ確信を持った訳ではないし、私の勘違いだと言う可能性の方が高いのだから。
更新頻度が落ちるかもです




