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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第四項 迷宮の街
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第20階層へ

〈戦闘が終了しました〉

〈書術ⅡのLVが上昇しました〉

〈書術Ⅱの新しいアーツを習得しました〉

〈斬撃強化のLVが上昇しました〉


「こ、これで終わりですかね」


「アナウンスもなったことだしこれ以上の増援はなさそうだな」


「なんでゼロさんはそんなに余裕そうなんですか」


「これくらいは大したことがないからな。そんなこと言って護も動いていたわけではないから疲れてないだろ?」


「そんなことないですって。俺も俺でクロウたちに指示出しながらハイドとハーゼでゴブリンプリーストの妨害と結構忙しかったんですから」


「それもそうか。それにお前のおかげで一度もヒールを使われなかったからな。戦闘の遅延が起こらなかった分早く戦闘が終わったし助かったぞ」


 今の戦闘でここいらのゴブリンは全滅した。中央へと続く道と言うこともありこの通路を守っていたゴブリンたちの数は今までの比ではなかったが何とか押し切ることができた。

 それに殺しても殺しても絶え間なく補充されるゴブリンであったがクロウたちが私の所に向かってくるよう奴らの進行を制限してくれたおかげでだいぶ早く戦闘を終わらせることができた。

 

 これもクロウたちと連携できるようになってきたおかげだな。それもそのはず今は10階層のフロアボスであるゴブリンリーダーを倒してから大体5時間くらいたっている。

 5時間も戦闘していればクロウたちも私の行動は分かってきたようで私の動きに対してそれをサポートするように動いてくれるようになってきた。こうも召喚獣が優秀だと私も召喚獣が欲しくなってしまうが流石に高望みしすぎか。


 それにクロウたちと一緒に戦闘するのも残り数回だ。結局24時は過ぎてしまったがこの階層が終われば今日の私たちの目標である第20階層に到達する。

 護の時間もあれなので20階層のフロアボスは事前情報ありで戦うことにしたが20階層にはゴブリンジェネラルと言うゴブリン系の魔物だけしか出現しないようだ。


 ゴブリンリーダーのように配下のゴブリンを引き連れていないので雑魚処理に時間がかかることはないし、ゴブリンジェネラルなら魔の森で幾度となく倒しているので攻略法は割れている。

 何だったらゴブリンジェネラルでタイムアタックできるくらいにはヤツのモーションを熟知していると言っても良いほどに戦闘経験を積んでいる。


「あ、俺のレベル上がりました。まあ、これだけゴブリンを倒してたら1レベルくらいは上がりますよね」


「私は特にレベルが上がっていないがそんなものか。さて、ステータスの処理をしながらぼちぼち進むとしよう」


 どうやら護はレベルが上がったようだ。だが、私にはレベルアップの雰囲気さえ一切感じられない。スキルレベルが低いスキルは何回かレベルアップしたが種族レベルを上げるには経験値が足りていなかったか。

 そういえば〈書術Ⅱ〉のレベルが上がった時に覚えたのが書術のアーツ セットにセットできるアーツの数が3個になるというものだった。今は書術のアーツを結構使っているのでこういったものはありがたいが予想通り新アーツと言うよりかはアーツの強化が主なようだ。


「ちなみにだが護はボス戦の後の探索も時間的に大丈夫か?」


「そうですね......最悪2時までは大丈夫ですね。それ以上は明日に支障をきたすので早めに寝たいです」


 聞けば明日は用事があるようなのでそんなに長くはできないが21階層の魔法陣を踏むくらいまでは大丈夫とのこと。明日は用事があるのに付き合ってもらうのは悪い気もするが本人が大丈夫と言っているから大丈夫なのだろう。

 それにこの大地の塔は30階層まで洞窟をモチーフにしたエリアが続くそうなので今まで通りハイドがいれば素早く塔の中央に行けるからな。それとゴブリンジェネラルもそこまで時間がかかるわけではないはずなので26時には間に合うはずだ。


 だが、目標である20階層を超えることができたが残念ながら30階層まで進むことはできなかった。残すところ10階層ほどだがまたこの迷路のようなエリアが続くと思うと一気にやる気を無くすことは間違いない。

 ハイドと言う便利な召喚獣を知ってしまったらこのようなめんどくさいダンジョンなど一人で探索などしたくはない。なので一刀たちに一緒に攻略しないかと聞いたところあいつらは私が気づかないうちにインしており、4時間くらい前から探索を始めていたようだ。


 そして1時間ほど前に20階層のフロアボスを倒したと連絡が来ていたので今頃はすでに21か22階層にでもいるのではないだろうか。だが、あいつらも今日は平日と言うこともあり早々に切り上げてしまったようだ。

 次にインするのは明日、まあ今日とも言えるが時間で言うところの22時になるらしい。それを待つとなると明日の午前と午後が何も身動きが取れなくなってしまうので仕方がないので30階層まで上ってしまい、夜になったら一刀たちをキャリーして30階層まで運んでしまうことにした。


「ゼロさん、着きましたよ。それじゃあ、さっそく始めましょうよ」


「......ああ、すまんな。少し考え事をしていた。それと戦法についてはさっき話し合った通りだ。大丈夫だな?」


 今後の予定を立てていたらいつの間にか魔法陣の前まで来てしまっていたようだ。これに乗れば最後フロアボスを倒すまで出ることができなくなるがそんなことは今はいいだろう。

 作戦については道すがら護と話し合ったから問題ないとして気合は十分かと目で訴えればもちろんと力強く頷いたので私は味方にバフをかけてから魔法陣の上に乗る。


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