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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第四項 迷宮の街
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大地の塔 その7

「それでは今月末までに50万バースで大丈夫か?」


「それで大丈夫です。いや~、ゼロさんと攻略できてよかったですよ。市場で買うにしても絶対数が少ないのでずっと売り切れ状態になってますし、今度はまた高騰しそうな予感がしますしね。そしたらオークション形式になって50万では絶対に足りなくなっていたでしょうから」


「私もスキルの書を探していたが強力そうなものはかなり高額だったからな。中には100万超えのものもあったし、そうそう手は出せないな」


 低い階層でこれだからもっと上の階層に行ったらどれだけすごいアイテムが出てくることやら。それこそ連合国で開かれるオークションで出品されるような代物ばかりだろう。

 スキルの書〈号令〉を渡し、護がスキルを習得したのをみてから戦闘終了とともに出現した魔法陣の上に乗る。フロアボスがいた階層だし魔方陣も豪華なのかと思いきやそんなことはなく毎回見かける魔法陣そのままであった。


 すぐに光に包まれ、浮遊感が襲う。転移が終われば次は11階層になる。目標の20階層まで半分を切ったが今日中に20階層まで到達できるかは少し微妙だな。

 ハイドの探索力は圧巻だがどんどん階層が広くなっているので探索に時間がかかってしまっている。早く30階層を攻略してそれより上の階層に挑戦したい。


「変わりませんね」


「変わらんな」


 分かってはいたがダンジョンの内装が洞窟型から変わることはなかった。仕方がないので今回もハイドを頼ることにしよう。

 できれば護にはこのまま30階層までの探索を協力して欲しい所だが流石にそこまで甘えるわけにはいかないか。今のうちに私もこの洞窟の攻略法を考えておかねばな。


「クロウたちは周りの警戒を、ハイドはいつも通りに俺たちの案内を頼むな」


 護がいつものように召喚獣に命令を出しているのを横に見ながら銀樹刀を呼び出し構える。


「護、どうやら団体様のお出ましのようだぞ」


 転移して早々に戦闘とは、これがデフォルトなのかは分からないが難易度が上がっていることには違いない。

 

「こっちも確認しました。敵はゴブリン10体ですね。最後尾にゴブリンウィザードとゴブリンプリーストがいます。ゴブリンプリーストの処理は俺がやっておくのでゼロさんはクロウたちと前衛の処理からお願いできますか?」


 護がハイドと一緒にゴブリンプリーストを相手取ってくれるようなのでその提案を了承する。護の言葉通り通路の奥から現れたのは10体のゴブリンたち。

 今回はゴブリンウィザードとゴブリンプリースト以外はノーマルゴブリンなのですぐに戦闘は終わるだろうが鑑定を通してゴブリンたちを視ると平均レベルが大体14程であった。


 10階層までは一番レベルが高いゴブリンでもLV10が最大だった。なのでいきなりレベルが上がった印象を受ける。まあ、情報によればこの階層から20階層までは出現する魔物の最大レベルは20までのようなのでまだ、私としては物足りなさを感じる。


 そうこうしているうちにクロウたち3体がゴブリンに向かって駆けて行ったのでそれに私も追随する。流石に四足歩行で走るウルフたちには速度で敵うわけもなくすぐに私との差は開いていき、クロウたちとゴブリンの戦闘が始まる。

 それから少し遅れて私も合流し、近くにいるゴブリンと相対する。ゴブリンとの距離が私の攻撃可能範囲に入る直前、わずかにMPを消費して右手に持った導魔に魔力を流し込む。


 魔力視を通して見れる魔力の揺らぎが徐々に収まり、刀身に沿って魔力が均一に展開されていく。魔力のことを意識するようになってから導魔に纏わせる魔力の形を少しだが変形できるようになってきた。

 時には魔力を薄く延ばし斬ることに意識を置き、時には魔力を特定箇所に集中させ強度を向上させる。魔力を薄く延ばすことで本来なら斬撃という属性を持たない木刀でも斬ることが可能となりーーー


「ッツ!!」


 踏み込みと同時に一閃。振り抜かれた刀はまるで磁石にでも吸い付けられているかのように一寸の狂いなくゴブリンの首を斬る。そこからさらに一歩踏み込み後ろにいたゴブリンを斬りつける。

 今の体勢からは首を落とすのは難しく、肩から胴体を袈裟斬りにする。振り下ろした刀は不甲斐なくもゴブリンを両断することは叶わず腹の中ほどで止まる。


 しかし、悲しいかな。HPが低いゴブリンは先ほどの攻撃ですでに息絶えてしまったらしく足を崩し地面に倒れる。

 崩れ落ちていくゴブリンから導魔を抜き取り、横に跳躍。3体の内1体のウルフが相手をしているゴブリンの背後を取り、全身の勢いを乗せた突きを放つ。


 不意を突かれたゴブリンは私の攻撃に反応することができず胸に刀を生やし息絶える。そして、導魔にゴブリンを突き刺したまま、全力で振りかぶり遠心力で導魔からゴブリンを抜くとともに別のウルフが相手をしているゴブリンに向けて飛ばす。

 飛ばされたゴブリンの亡骸はまたしてもゴブリンの不意を突き、衝突してゴブリンが体勢を崩し倒れる。そのことを私の行動から察した2体のウルフがすぐに倒れたゴブリンに飛び込み食い殺す。私の意図を読んで動くとは優秀ではないか。


 私がとどめを刺しに行く必要がなくなったため次の標的を残りのウルフが相手をしているゴブリンに定める。


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