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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第三項 森林の街
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帰還

 次に新しく覚えたアーツの確認だ。前回はスキルレベルが35の時で今回は40の時に覚えたので5レベル毎に新しいアーツを習得するのだと思う。

 

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〈聖魔術〉

LV40・・レジスタンスアップ


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〈邪魔術〉

LV40・・バルネラブル


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レジスタンスアップ・・対象の状態異常への耐性を一定時間上昇させる


バルネラブル・・対象の状態異常への耐性を一定時間減少させる


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 最近デバフの入りが悪くなってきた感じがしたのでこのアーツは非常にありがたい。けどバルネラブルもデバフなのでレジストされるんじゃないのか? このアーツがレジストされにくいとかの効果がないと結局今までと変わらないのだが。

 もう一つのアーツはバルネラブルとは逆の効果だ。この耐性上昇のアーツは戦闘が始まったら一番にかけたいアーツだ。特にPVPなら初手で状態異常にかかってしまったらそこからなし崩し的に負けてしまうからな。


 今回のアーツは悪くはない。だが、このままだと攻撃系のアーツはやっぱ習得できないのかね。神官のソロプレイは推奨されていないから攻撃系のアーツを覚えなくても問題ないのだろうが私としては物理だけではなく魔術にも攻撃手段が欲しい所だ。

 始まりの街で師匠と戦った時も師匠が使った魔術は間接的に攻撃するだけで直接私に対して攻撃することはなかったもんな。


 今度は攻撃型のオリジナルスキルを作るのもありだな。そのためにはあと30レベル上げなきゃいけないのか。

 レベル100はまだまだ遠いな。今は肉弾戦を鍛えるとするか。


 次は称号だが、また不名誉な称号を手に入れてしまったようだ。何が〈無慈悲なる者〉だ。逆に慈悲しかないだろうが。

 私ほど心優しい者がいるものか。ウッドアニマルが死んで光に変わっていくときも朗らかな笑みで見送ってやったのに。まあ、殺気を消すと口角が上がってしまうだけなのだがな。


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〈夜の殺し屋〉

夜の間、魔物へのダメージがわずかに上昇する


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〈無慈悲なる者〉

敵の戦意が失われた状態の時、与えるダメージが上昇する


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 これが新しく獲得した称号だ。〈夜の殺し屋〉はまだ分かる。だが〈無慈悲なる者〉は理解できないぞ。ここのゲームシステムはどうなってやがるんだ。

 〈狂想の体現者〉といい〈無慈悲なる者〉といい、一体私のどこを見ているのだ。渡すなら〈慈悲に溢れる聖人〉とかじゃないのか?


 はぁ、獲得してしまったものはしょうがないので有効活用させてもらうか。まずは〈夜の殺し屋〉からだな。これは夜の間にウッドアニマルをかなり狩ったから入手できた称号だろう。

 効果も夜限定だがダメージが上昇するので今後も世話になるに違いない。昨日の夜の狩りはウッドアニマルが想像以上に強化されていてかなりてこずることになってしまったからな。


 特に感知能力が大幅に強化されていたから殺気を消したつもりでもわずかに漏れた殺気を感知して避けるものだからいい鍛錬になった。

 今までは夜になってもそこまで違いを実感することができなかったがここにきてようやく夜の魔物の怖さを知ることになった。だが、私としては夜の方がスリルがあって面白い。


 残念なのはウッドアニマルが逃げることしかしないことだな。夜になっても逃げるものだから流石につまらなかった。おかげで私の視界にたまに現れるゴブリン君には可哀そうなことをしてしまったよ。

 森の奥まで来たからだと思うがゴブリンも現れるようになったのは幸いだったな。ウッドアニマルだけでは飽きが回ってきてしまうので気分を変えるためにも他の魔物と戦えたのは大きい。


 私はどうと言うことはないがゴブリンは人によっては戦うのを戸惑ってしまうかもしれない。見た目は醜悪だが子供と同じ体型なので攻撃をするのを躊躇するプレイヤーが出てもおかしくなさそうだ。

 ゴブリンはレベルが低くてレベル上げには役に立たないが攻撃をすると痛そうに喚き散らすものだからすぐに近くにいる仲間が駆けつけてくるのだ。あの時はいくら倒しても尽きることなく挑んでくるものだから少し本気を出すことになってしまった。


 途中で上位種らしきゴブリンもいたので近くに集落でもあった可能性がある。だが、そうだとしたらしばらくは活動できないくらいにはゴブリンを殲滅してしまったがな。

 

 そんなことを考えながら歩いているといつの間にか砦を越えていた。街まではこのまま走っていこう。あわよくばまた森の中でイベントがあることを願って私はその足を動かしていく。


・・・


・・



 よっし。これでこの街の修行も終了。今さっき教会に行ってウッドアニマルのドロップアイテムを渡してきた。あれだけのウッドアニマルを倒したのに不思議なことに〈生命の雫〉はギリギリ100個集まる程度しかドロップしていなかった。

 一日で修行を終わらせようとしたのが間違いだったな。せめて三日くらいの予定でやるべきだったか。だが、それだと迷宮の街に行くのが遅くなるしこれで間違いはなかったはずだ。


 これも夜の間に魔の森の深部に行ってウッドアニマルを狩ったからだろう。あのまま砦の近くで狩りをしていたら一日で修行が終わることはなかった。魔の森の深部はウッドアニマルが大量におり振り向けば視界に数体映りこむほどに多かったからな。

 そのおかげで大量収穫だったわけだ。今回は教会に〈生命の雫〉と師匠から頼まれていた〈高薬樹〉を寄付したので他のドロップアイテムである〈高薬樹の欠片〉はいつも世話になっているリアさんに渡すとしよう。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 前の話では  いつの間にか私のレベルは70になっている。インベントリを見れば〈生命の雫〉は軽く100個は超えているので数百体単位でウッドアニマルを狩っているはずだがここにきて急にレベル…
[一言] この主人公は面白い事を言うなぁ……慈悲溢れる聖人なら、殺傷は一切しないゾ☆
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