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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第三項 森林の街
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マザープラント狩りへ

〈戦闘が終了しました〉

〈魔力視のLVが上昇しました〉 

〈メタモルフォーゼのLVが上昇しました〉

〈視覚強化のLVが上昇しました〉

〈聴覚強化のLVが上昇しました〉 

〈臭覚強化のLVが上昇しました〉

〈感覚強化のLVが上昇しました〉 

〈看破のLVが上昇しました〉 


「今日は時間だしこれくらいにしておくか」


「だな。俺も時間がそろそろやばいから上がらせてもらうぜ」


 時計を見れば25時30分になっていた。タイムアタックをした後は割とゆっくりとしたペースでエルダーを討伐しながら一刀たちと雑談をしていたのだがいつの間にこんなに時間が経っていたんだ?

 まったく時間の流れは早すぎる。数時間など刹那に過ぎていくのだから困ったものだ。ここから街までは少し歩かなければいけないのでこのくらいの時間に終わればちょうど26時頃に街に着いてくれるだろう。


「夜になってもここってあんまり強さが変わらない?」


「いや、結構変わってるぞ。聖は後衛だから分からないかもしれんが攻撃の手数が増えていたな」


「あと、急に軌道を変えてくることもあったな!!」


「だからと言って攻撃力が上がったわけでもないような気もするけどな」


 魔物の強さが変わってるかと言うのは実際に戦ってみないと分からないものが多い。ファングウルフのように見ただけで分かるやつもいるが大体は戦闘能力が強化されていることがほとんどだろうからな。

 

「聖たちは今日から迷宮の街に行くんだろ。それだったらダンジョンについて情報を集めておいてくれないか?」


「それだったら俺に任せろ。ゼロには借りがあるからできる限りのことは調べておく」


「迷宮の街にも大分人が流れてるからある程度は掲示板でも情報を集めることができるよ?」


「あの中から情報を集めるのは面倒だから情報を持ってるやつから聞くんだ。労力を金で買えるなら金で買った方が良いに決まっている。持論だが時間は金で買うもんだと思ってるからな」


 迷宮の街に明日には着ければと思うが結局、今日は魔の森の麓に入っただけで立ち入り禁止区域には入れていないので予定通りに事が運ぶかは不明だ。それにウッドアニマルがどれ程の強さなのか情報がないのでどのくらいかかるかは分からない。


・・・


・・



「おつかれ~」


「お前たちも早く寝ろよ。それじゃあ、また明日」


 私と聖で一刀たちがログアウトしていくのを見守る。私たちは子供ではないので最後の言葉は余計だ。


「つき合わせちゃってごめんね」


「気にすんな。私も一度は戦っておきたかったので構わない」


 なぜ一刀たちがログアウトしたのに私と聖だけが残っているかというと森林の街のフィールドボスであるマザープラントを周回するためだ。

 本当だったら一刀たちがいた方が安定して回れるのだがその分ボスに挑戦する人が多い時間帯に挑まなければいけなくなり逆に効率が悪くなると考え人が少ないこの時間に二人でフィールドボスを周回することにした。


「ゼロが暇で助かったよ。あれを一人でやるのはめんどくさいし今の僕だったら一人で勝てなかったからね」


「とにかく雑魚モブが多いんだろ。イーコスウルフみたいな感じか?」


「似てるけど違うかな。マザープラントは全長5メートルくらいで向日葵みたいな魔物なんだよね。それで自分の種を飛ばして攻撃もしてくるし、その種が発芽してカラープラントっていう各属性のマザープラントの下位互換を召喚してくるんだ」


「カラープラントは門の外にいる向日葵のことか。それで他に気を付けるとこはあるか?」


「他にはカラーの方は動かないけどマザーは動けることかな。でも心配するほど速くはないからこれは問題ないよ。一番気をつけなきゃいけないのは種を使った弾幕攻撃かな。あれは機関銃みたいに本当に弾幕を張ってくるからすぐに避けるかしないとゼロのオリジナルスキルなら解除されちゃうから気をつけてね。一応前に戦った時の映像があるから後はそれ見てもらえばいいよ」


 そう言って聖から送られてきた映像を見る。三人称用のカメラを使っているので聖たちがどんな行動をしているのか分かり易くていいな。流石配信者だ。視聴者が見たいとこをしっかり分かっていやがるぜ。


 マザープラントは本当に動く向日葵だな。私が鉱山の街で戦ったマーキュリー・ホプに比べると明らかに大きいがエルダーよりは小さい。あれはエルダーがデカすぎるだけか。

 戦闘が始まってすぐにはマザープラントも動かないようで遠距離から種を撃ってきている。それとマザープラントの近くにいるカラープラントも属性に対応した種を射出している。種の速度はまあまあ早いが攻撃力は低いようで不知火の盾によって簡単に防がれている。


 一刀たちが種の攻撃を振り切り近づいて攻撃しようとするとトレントンと同じように根を振り回し迎撃をしている。やはりこの街の魔物は前衛職が戦うにはめんどくさい仕様になっているようだ。

 その後も主にロードと聖が攻撃をしHPを削っていき5割を切った時に根っこを地中からだし歩き出した。だが、聖が言うようにその足並みは遅く特に警戒するほどでもない。


 今度はHPが3割になった時にマザープラントは自分についている種を乱射しだした。これは......思ってた以上に数が多いな。射出されている物は種なのでかなり小さいがそれでもあの数で弾幕を張られたら避けるのは至難の業だな。この時は確実にシールドを使って対処した方がよさそうだ。

 それ以外は特に気をつけることはなさそうで映像の聖たちも乱射によって生み出されたカラープラントを倒しながらマザープラントにも確実に攻撃を与え勝利していた。


 ボスエリアにつくまでは再度この映像を見て予習しておくがマーキュリー・ホプに比べれば随分とやわいフィールドボスじゃないか。


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