表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第三項 森林の街
108/378

新たな修行

 やあやあ、皆さん。どうもこんにちはゼロです。今の私はすこぶる機嫌がいい。なぜかって? それはもちろん師匠からの修行がめんどくさくなかったからだ。おかげで歩いているはずなのにいつの間にかスキップになってしまうほどだ。

 足が軽いったらありゃしない。これなら迷宮の街までは二日あれば行けそうだ。ちなみにこれが今回の修行内容だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

修行内容


 魔の森にいるウッドアニマルが落とす生命の雫を100個教会に寄付すること。これもすべて一人で倒したウッドアニマルのドロップアイテムのみ受け付ける


追伸

 鉱山の街での修業は無事に終わったようですね。あの修行をこなしたのならそれなりにレベルは上がっているでしょう。今回の修行は普段は入ることができない魔の森にいるウッドアニマルを倒すことです。ウッドアニマルはランクBなのでもしかしたら苦戦するかもしれませんがそれもいい経験でしょう。

 

 それと君たち訪問者が来てからポーションの需要が上がり供給が追い付いていない状態なので余裕があれば高薬樹という同じくウッドアニマルからドロップするアイテムも教会に寄付してくれると助かります。

 残りの修行はあと2つなので気を抜かず修行をこなしなさい


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 修行はこの通りだ。アイテムを100個集めるのはだるいだって? 馬鹿言っちゃいけない。目的のアイテムが魔石じゃないだけだが、魔石よりドロップ率が高いだろうし案外簡単に終わるに違いない。

 それに魔の森に入ることができるのもデカいな。魔の森の周囲は王国騎士団が砦を築いて巡回しているので許可がないと入れないのだ。万が一、魔の森から魔物が降りてきたらすぐに対処できるようにとのことらしい。

 ちなみにこの街は魔の森の麓に位置しているがここは出現する魔物が弱いため立ち入り禁止エリアはこの先にある。


 先ほど昼飯は食べてきたのでこのまま夜までは修行をこなすことにする。それと今日の夜にはパーティーでトレントンを狩る予定なので下見をしなければいけない。

 だが、困ったことに一刀たちはこの街に来てすでに二日ほど滞在しているので武器を作るのに必要な素材はあと少しで集まってしまうようだ。多分、今夜私がトレントン狩りに参加すればすぐに集まってしまうだろう。

 そしたらあいつらは先に迷宮の街に行くに違いない。なので私が迷宮の街に着くのは最後になってしまうわけだ。私がいない間にダンジョンで遊ぶとは羨ましいぞ。

 

 そんなことを言っても仕方がないのでひたすらに修行をこなすわけだがな。

 とりあえず最初はトレントンだ。あいつらの攻撃パターンを覚えておかねばパーティーで行動するときに足を引っ張ることになるからな。

 話によればトレントン系の魔物は根っこなどを振り回して攻撃をするので前衛職とは相性が悪いらしい。その代わり遠距離攻撃には弱いらしく後衛職のカモと呼ばれている。っというのが一刀からの情報だ。


 遠距離攻撃に弱いなら〈邪魔術〉のヘルオーラを使うのもいいがせっかくだし近接戦で挑んでみたい。しかし、私は片手剣を上手く使うことができない。なので装備を新調しないといけないのだ。小手でもいいのだがこいつは使いすぎて耐久値があと少しでなくなりそうだし売却かもな。

 装備は耐久値が零になると壊れてしまう。その前に生産職に耐久値の回復をしてもらわないといけないのだがこの小手はそこまで強いというわけでもないので使い捨てでも構わないだろう。


 なので片手剣に代わる武器が欲しいのだ。特に私が使える刀が。だが、刀は今は作ることができないようだから諦めた。他に使える武器と言えば薙刀もあるがそれほど扱いが上手いわけでもないし、作ってもらうにしてもドガンさんは鉱山の街にいる。それにもう一人の鍛冶師のプレイヤーはインしていなかったのでこちらも諦めた。

 森林の街に来たばっかりなのにまた鉱山の街に戻るのはめんどくさいしな。この街で買ってもいいのだが売ってるか分からないし、今後も使うなら知り合いの生産職に頼みたい。


 結局片手剣しかないのか、と思ったわけだがそこで私は気が付いてしまったんだよ。別に金属武器にこだわる必要なくね? って。確かに金属製の武器なら敵を切り裂くことができるが今から行うのはただの鍛錬なのですぐに相手を倒す必要はないのだ。

 そして、森林の街ということもあり木材が豊富にあるのでその木材を使って木刀を作ってもらうことにした。ちょうど木工師のアルがインしていたからな。


 アルポールことアルには武器の依頼をしたことがないがコミュ力お化けの彼女とは街を散歩したり、彼女と素材集めを一緒にしたりとかなり交友が深い。早速だが今時間が空いてるかの内容でフレンドメールをするとすぐに返答が返ってきたので生産職ギルドに向かう。

 生産職ギルドは冒険者ギルドから歩いて数分の場所にあるのだが逆に教会からは遠い。全部同じ場所に建ててくれればいいのだがそういう訳にもいかないのだろう。どこかに瞬間移動ができる魔術とかないのかよ。

 もし、あったとしても光と闇系統の魔術ではなさそうなので宝の持ち腐れだがな。


ということで始まりました。第三項 森林の街です。


第三項の目標は毎日更新すること


応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ