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AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第二項 鉱山の街
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修行の完遂

〈戦闘が終了しました〉


 特にバフをかけていないのに簡単に沈んだ。それとエンチャント・カースのダメージ量は大体HPの1%くらいだった。普通に強いのでこれから多用するアーツに決まりだな。効果時間も他のエンチャント系に比べれば劣るがそれなりにあるので使い勝手もいい。

 個人的には闇魔術系統の方が強い気がしてきた。今のところ光魔術系統には攻撃系のアーツがないのでダメージ源がないからな。光系統だけを習得しているプレイヤーには厳しいだろう。まあ、ほとんどのプレイヤーは二つとも習得しているだろうが。


「早くリポップしてくれ。この待ち時間が一番つらいんだよ。私は待つことが嫌いなのを知らないのか? 接待の仕方も知らないとはアイアンゴーレムも底が知れる」


 何が悲しくてこんな夜中に荒れ地の真ん中で待機しなければいけないのか。夜中なんだしもっとリポップ率を上げてくれてもいいじゃないか。


「よっしゃー! きたぁぁぁぁ!!」


 この暇な時間に情報収集をしたり一刀たちと連絡を取る。ついでにドロップしているわけがないと思いつつもインベントリを見ればそこにはアイアンゴーレムの魔石が1個増え10個になっていた。

 やっとだ。やっと全部の魔石が集まった。これで師匠からの修行も終了だ。ついにこの作業にも終止符を打てる。

 まさかここでドロップするのか。さっきは魔石のことを考えないで討伐したのが効いたのかも知れない。機会があれば今度は無心になって狩りをするのもいいな。


「ラピ! 街に戻るぞ。お前も待ちくたびれただろう。今日のところは宿に戻って朝になったら森林の街だ」


 笛を鳴らしてラピを呼ぶと直ぐに私を迎えに来てくれた。昼からずっと構ってやれなかったから寂しかったのか首をこすりつけてくる。ゴミ乱数のおかげで昨日のうちに次の街に行く予定が狂わされてしまった。なのでしょうがなく今は街に戻りログアウトすることにする。

 次にログインしたら教会で魔石を寄付してとっとと鉱山の街を出よう。もうゴーレムには飽き飽きだ。腹いせに重複していたマッドゴーレムなどの魔石をラピに食わせておいた。かなり美味そうに食べていたので今度から魔石が余ったらラピにやるのもありだ。


・・・


・・



〈ログインしました〉


 寝すぎた。既に太陽が昇っており街も活気づいている。寝るのが遅かったししょうがないな。だが、ゆっくりと寝れたので今日は冴えているから良しとしよう。

 宿を出てラピを引き連れながら道を進む。今から向かうのは勿論教会だ。この調子なら昼には森林の街に着けそうだ。定期馬車よりもラピに乗って向かった方が格段に速いからな。


「本日は冒険者ギルドにどのようなご用件でしょうか?」


 教会に行く道すがら冒険者ギルドがあったので先に依頼の達成報告をすることにした。ゴーレムたちは一生分狩った気がするので報奨金もえらいことになっていそうだ。ちょうど懐が寂しかったのでタイミングはバッチし。それにこれでランクも上がることだろう。

 

「......依頼の達成を確認しました。今回の報酬金はロックゴーレムを494体の討伐で741,000バース、ブロンズゴーレムを329体の討伐で576,000バース、アイアンゴーレムを246体の討伐で738,000バースの合計2,055,000バースとなります」


 200万バースも儲かった。これでまた懐が潤ったな。それにしてもすごい量の魔物を倒したものだ。それにマッドゴーレムもこれ以上に倒しているのだから驚きだ。

 昨日は朝から夜中までずっと戦っていたのでこの数になるのも納得なのか? 私みたいに暇だったらこの修行もこなせるが普通のプレイヤーだったら何週間かかることやら。


「おめでとうございます! ゼロ様は条件を満たしたため冒険者ランクがCになるための試験を受ける資格を入手しました。ランクCへの昇格試験は王都でのみ行われているので詳細は王都の冒険者ギルドにてお聞きください」


 あれ。まさかの昇格試験があるのか。それに王都でなきゃやってないのかよ。まあ、ランクがCになった時の特典で一番重要なクランの設立は今ここでやってもしょうがないしな。あいつらと王都にいったらでもいいか。

 受付嬢から推薦書を受け取りギルドを出る。今度こそ教会に行こう。 


 街中でも乗馬できたらいいのだけど流石にダメかな。乗るだけならいいのかもしれないが走らすのは流石にやばいか。何度も通っている道だがギルドから教会までの距離は意外とある。これが結構時間がかかるので困りものだ。


 さらに歩くこと数十分でやっと教会にたどり着いた。門をくぐれば始まりの街同様、神々の像が立ち並んでおりシスターが祈りを捧げていた。


「すみません。トリガさんはいらっしゃいますか?」


 片隅にいたシスターにトリガさんを呼んできてもらうように頼み、私は長椅子に座り待たせてもらう。今のうちに聖に今日中には森林の街に着くとフレンドメールを入れておく。どうか向こうでの修業はめんどくさい内容ではありませんようにと願掛けしながらメールを打つのがみそだ。

 向こうでもここと同じ修業内容だったらあいつらとは行動できなくなるからな。


遅くなりましたがおかげさまで総合評価が1000Pを超すことができました。本当にありがとうございます! これからも楽しく読んでもらえればと思います。


それと誤字報告の方も大変感謝しております。前に大量に報告が来たときはどんだけ誤字が多いんだと思い知らせれました。改めて誤字報告ありがとうございました。

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[一言] 妖怪一つ足りないが発動したのか 苦行お疲れ様でした
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