表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AWO〜ゼロと愉快な5人の仲間たち〜  作者: 深山モグラ
第一章 中央大陸編 第一節 中央王国 第二項 鉱山の街
101/378

魔石集め その4

「いいぞ! ラピ、このまま突っ走れ!!」


 私の掛け声にラピが鼻を鳴らしさらに加速する。ラピの脚力は普通の馬では考えられない程力強く、走りすぎた後の地面はわずかに窪んでいる。


 実に爽快だ。これ程速く走れるなら2,000,000バースなどはした金だ。風にあおられ私の髪がなびく。街を出てすぐラピが本気で走ったらどれくらいかと思い走らせてみたがこれは最高だ。

 だが、乗馬して今日を終わらすわけにはいかないので名残惜しいがラピから降りる。


「はぁ、楽しい時間もこれで終わり。ラピ、私は今から戦闘をするからどこかで遊んでこい」


 私の言ったことを理解しているのか一声鳴いてからトタトタと私から離れていき街の外周を走り出した。ラピが離れたことだしゴーレムたちを呼ぶとしよう。

 今回はヘルオーラを使わないで一撃で全ての魔物を倒しきるのが目標だ。理由はSTRを増加させる称号を入手する条件が魔物を一撃で倒すことだと思ったからだ。まあ、これは魔石集めのついでなので別に称号は取れなくても問題ないけどな。

 〈白黒〉は使うのでもし魔術を使ってはいけないなどの条件があれば意味がないのだがそれでも何か目標があったほうがやる気は保つだろう。


 ゾルが作った呼魔の鈴を持ち、魔力を込める。〈万象夢幻〉の制約でMPが少なくなっているので込めるMPは100が限界かな。鈴を鳴らすと周囲に波紋が広がり、それにあたった魔物たちの目が私に向く。

 これは便利だな。このままこいつらを引きつれてもっと魔物を集めよう。前回とは違って格段にレベルが上がったのでたとえ100体集まったとしても問題ない。


 ゴーレムたちを引き連れフィールド上を走る。


「これまた壮観だ。だが、まだいける。これだけじゃ魔石が集まりきらなそうだし」


 それから魔物を引き連れて走ること10分ほど。集まった魔物を見ればその数はゆうに100体を超えていそうだ。だがまだ増やそうと思う。ほんのあとちょっとだけだ。110体はいける。いや、昨日は100体でもいけたから130体でも行けるだろ。

 いかんな。欲張りすぎて負けでもしたら笑い話じゃすまない。ここは慎重にだ。まずはこの数を処理できたら次で数を増やそう。


「この数だと連続詠唱をした瞬間殺されそうだ......アブソープ」


 今までゴーレムたちを背にして走っていたのを反転、やつらを正面にして一気に駆け寄る。ゴーレムを集める最中に〈白黒〉は最大にしているのでステータスの超強化は完了している。


「さあ、始めるぞ。今宵の虎徹は血に飢えているからな。お前たちの血を寄こせ!!」


 走りながら右手を思いっきり握る。すると何かを掴んだ感覚が生じ私の右手に一振りの剣が召喚された。〈メタモルフォーゼ〉が便利すぎる件について。ほとんどタイムラグなしで装備を変換できるからすぐに行動に移せる。それにこのスキルはリキャストタイムがないみたいだ。

 こいつらでは意味がないが対人戦ではどの武器で攻撃が来るか分からなくなるので対策がしづらいだろう。マーキュリー・ホプを倒して正解だったな。他のプレイヤーが倒すならともかく住民が倒すなんてもったいなさすぎる。いや、住民ならスキルの書を金で買うことができるかもしれないがこちらが訪問者だと知られたら吹っ掛けてきそうだし。


 攻之術理 死突


「俺たちには血が流れていないしこの剣は虎徹でもないだ? その通りだよ。正解した君は片手剣の錆にしてあげよう」


 困ったことにアイアンゴーレムから幻聴が聞こえてしまったので〈鎧砕きⅡ〉が反応した胸元に高速の突きを放つ。無事に核を壊しアイアンゴーレムが消えていく。

 しょっぱなから称号チャレンジが失敗したら嫌なので確実に殺せる技で核を砕いたがこの数をそれでやっていたら脳が焼ききれそうだ。やっぱり称号は二の次で、気楽にいこう。そうだな、今の目標は昼まで休みなしで倒し続けることだ。




〈戦闘が終了しました〉

〈種族LVが上昇しました〉

〈JOBLVが上昇しました〉

〈聖魔術のLVが上昇しました〉

〈邪魔術のLVが上昇しました〉

〈INT上昇ⅡのLVが上昇しました〉

〈精密魔力操作のLVが上昇しました〉

〈鑑定ⅡのLVが上昇しました〉

〈MP自動回復ⅡのLVが上昇しました〉

〈鎧砕きⅡのLVが上昇しました〉

〈STR上昇ⅡのLVが上昇しました〉

〈VIT上昇ⅡのLVが上昇しました〉

〈MND上昇ⅡのLVが上昇しました〉

〈AGI上昇ⅡのLVが上昇しました〉

〈DEX上昇ⅡのLVが上昇しました〉

〈平衡感覚ⅡのLVが上昇しました〉

〈解体のLVが上昇しました〉

〈解体のLVが最大になりました。解体の進化が可能です〉

〈危機感知のLVが上昇しました〉

〈危機感知のLVが最大になりました。危機感知の進化が可能です〉

〈気配察知のLVが上昇しました〉

〈気配察知のLVが最大になりました。気配察知の進化が可能です〉

〈隠蔽のLVが上昇しました〉

〈隠蔽のLVが最大になりました。隠蔽の進化が可能です〉

〈偽装のLVが上昇しました〉

〈偽装のLVが最大になりました。偽装の進化が可能です〉

〈メタモルフォーゼのLVが上昇しました〉


 とりあえず、昼になったので一旦終了することにした。全てのゴーレムを一撃で倒すことはできていたがどうやら称号はもらえていないようだ。予想通りの条件じゃなかったのかもな。取れるなら欲しい程度のものだったので午後は魔術も解禁して効率だけを求めて戦うことにする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NAME:ゼロ

RACE:デミヒューマン LV62

JOB:二級神官 LV33

SP:0

JP:215


HP:314/[314]

MP:454/[454]

STR:50〈+63〉(+10)

VIT:20〈+63〉

INT:150〈+78〉(+71)

MND:80〈+63〉(+10)

AGI:50〈+68〉(+7)

DEX:20〈+63〉


オリジナルスキル

〈白黒LV7〉

〈万象夢幻LV2〉


装備スキル

〈領域拡大〉


スキル

〈光魔術LVMAX〉

〈聖魔術LV33〉

〈闇魔術LVMAX〉

〈邪魔術LV33〉

〈書術LVMAX〉

〈書術ⅡLV4〉

〈INT上昇ⅡLV33〉

〈精密魔力操作LV33〉

〈鑑定ⅡLV33〉

〈MP自動回復ⅡLV33〉

〈鎧砕きⅡLV31〉

〈STR上昇ⅡLV33〉

〈VIT上昇ⅡLV33〉

〈MND上昇ⅡLV33〉

〈AGI上昇ⅡLV33〉

〈DEX上昇ⅡLV33〉

〈平衡感覚ⅡLV33〉

〈解体ⅡLV1〉

〈危機感知ⅡLV1〉

〈気配察知ⅡLV1〉

〈魔力視LV8〉

〈隠蔽ⅡLV1〉

〈偽装ⅡLV1〉

〈メタモルフォーゼLV28〉

〈騎乗LV1〉


称号

〈チュートリアル完全達成者〉

〈ゴールドハンター〉

〈疾風迅雷〉

〈死中求活〉

〈流水之舞〉

〈リーンの弟子〉

〈スキルコレクター〉

〈魔物殺し〉

〈狂想の体現者〉

〈格致日新〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 今回上がったレベルは2だけだ。全部で500体くらいは倒したがすでにレベルの上昇が遅くなっている。流石にレベル差が20以上あるから獲得経験値が相当低くなっているのだろうな。

 それと〈解体〉などのスキルが二次スキルに進化可能だったのですべて進化させておいた。結局〈魔力視〉はゴーレムが魔導を使わないのでレベルが上がっていない。その代わり〈メタモルフォーゼ〉はガンガン使ったので大きくレベルが上昇していた。

 

 決まったモーションを取るだけで装備が変わるのが本当に使い易すぎて、一々武器を構えなおす必要がなくなり無駄な動作を省略することができた。しかし、このスキルは便利だが現実離れしすぎているのが問題だ。

 リアルで刀を持った時に変な構えをしたら気まずくなりそう。だが、実際に刀を持つのは稽古の時ぐらいだし私は道場には行かず自宅で鍛錬をするだけなので別に構わないのだがな。それに誰かに見られるわけでもないし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ