どタイプ
外に出ると、街の明かりで眩しい。
ランを明るいところでまた見る。
やばい、超美女じゃん。
鼻は筋が通っているが小さくまとまっていてちょんとクリームをつけてくなる。
唇は少し薄めだがうるうるリップ。
まつげはマスカラのようなダマは一切なくて、指の第一関節分くらいあるんじゃないかと思うくらい長い。
体のラインもえぐいほどタイプ。
やっぱり、胸と尻が厚いのは良い!
そして引き締まってるあのくびれ!
なんだこのランって女は…。
今までこんな女の子に出会ったことないぞ。
思わずちんピクする。
新「よし、俺のおすすめの場所巡りしよう。」
ラン「よろしくお願いします。」
少し顔が赤くなってるランが優しく笑う。
俺のツボをぎゅうっと押してくる。
俺がよく女の子を連れて行くお店に連れて行く。
この子は人間観察が好きだから、夜景と人並みが見え、この街の欲望がぎゅっと詰まったホテルのレストランに連れて行った。
今日は俺がこの子を落とす日。
散財しよう。
新「ここ来たことある?」
ラン「初めてです。いいとこですね。」
よかった。他の男と来ていたらどうしようかと思った。
エレベーターでレストランまで行く。
エレベーターが開くとすぐに店員がいる。
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」
新「2人です。空いていたら、カウンターでお願いします。」
「かしこまりました。ご案内します。」
ここの店のカウンターはどの席も店全体が見える。
だから1人で来るときは決まってカウンターに座り、人間観察をつまみに酒を飲んで女の子が嫌がること、好きなことを研究する。
カウンター席に案内されて、無事に席を確保する。
今日は結構混み合っていたらしく、逆にテーブル席が空いていない様子だった。
これは人間観察し放題だ。
ラン「すごい人が多いですね。」
新「そうだね。人間観察たくさんできるよ。」
ラン「そうですね。楽しみです。」
見た目はタイプだけれど、性格がなかなか掴めない。
これでめんどくさい性格であれば営みなしでいい。
切るのが面倒な女に労力をかけたくない。
酒を軽くつまめるものを頼み、
2人で人間観察を始めた。