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DREAM EARTH.  作者: Fin
ep.1
1/3

夢の世界へようこそ。

科学の発展も虚しく、腐敗したこの世界。

現実で生活すれば30年が寿命となり、人間は地下に避難することを余儀なくされた。

そこでDPCが開発したのが〝ドリームポッド〟

夢の中の世界で生きることが可能になり、安全なカプセルの中で綺麗な空気を吸うことで、人間の寿命問題は8割型解決された。


「遅い」

「遅く無いだろ」


ドリームポッドの中の世界、ドリームアースでの私の仕事は、発見されていない土地〝未承認の土地〟を密かに報告することだ。


「ウィル、何のために私がこんな苦労してると思ってるの」

「そりゃあお前、珍しい生き物見たいからだろ?」


溜息が出る。


ドリームアースでは〝外見の自由〟という権利がある。

今まで正式に承認されたのは人魚、ドワーフ、小人など、様々。

対して承認されていない種族が、エルフなどの魔族と呼ばれる種族だ。


こうした種族は未承認の土地に住んでいる。

この未承認の土地はDPCも未確認のことが多く、管理が行き届いていない。

ドリームポッド管理AIのMARiA(マリア)も認知していないため、人の力で闇雲に探すしかないのだ。


しかし、初心者が闇雲に探していると、困ったことにサーバーの中で迷子になってしまう。

知識がなければその場所から出ることも出来ず、永遠に彷徨う羽目になってしまう。

まるで、巨大な樹海に迷い込んだかにように。


「で、今日はどこに行くんだっけ?」


ウィルがニコニコしながら言った。

楽しそうに言うけれど、彼もこれが仕事なのだから大変だ。

なにせ未承認の土地は億とも万とも言われているからだ。


「今日はエルフの居住区、ネフェシアの視察でしょ」

「あー、そうだった」

「はあ。」


本当に溜息しか出ない。

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