表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

0 プロローグ

 春の暖かな日差しが制服姿の彼女たちに当たって、彼女たちはより一層綺麗に見えてくる。それはきっと春の魔法。それがあるからこそ、彼女たちはこうやって美しい姿でい続けることができるのだ。

 そしてまた、新入生が入ってくる季節。桜の出迎えを過ぎた先には新しい世界が待っている。それこそが新入生である彼ら彼女らの憧れであり、楽しみである。


 そんな春には、在校生にも楽しみがある。それはクラス替え。クラス替えをすることで新たな友達を作ることができる。特にここ、花園学園は幼小中高一貫校であるとともに、生徒数がとても多い。

 幼児だけで256人、小学生が971人、中学生が1054人、そして高校生が1270人という総勢3551人という数である。それに教師などが加わるとさらに大きな数字が出ることになる。

 このように大人数の生徒がいる幼小中高一貫校の花園学園には、一人の活発でよく目立つ赤茶色の髪をした少女が通っていた。その少女の名は――――


「なんだその服、小等部じゃん。小学生が何の用?」

「あたしたち、中3だよ~? ケンカ売りにでも来たわけ? ばっかじゃないの!」

 中学3年生のギャルらしき2人組に囲まれている小学生の女子が1人。彼女は腰に手を当てて、澄まして2人を見上げた。

「この腕章が目に入らないのですか?」

 落ち着きを身に纏ったままそう言うと、彼女はにっこりと笑った。

「その腕章……って」

「まさか、こいつ……」

 驚きを隠せない様子で呆然と立ち尽くす。彼女は勝ち誇ったようににやりと笑顔になって宣言した。



「4年F組花園ふれあ、生徒会長です」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ