【プロットタイプ】優しい嘘寄りマシだろ?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
大晦日に何てものを書いているのか( 'ω')
どうしようもなく辛くなった時に、苦しくて仕方が無くなった時に、自分が好きな物を抱き締める癖がある。腕を、胸を、頬を押し付ける癖がある。其れは私だけだろうか?
今日は大晦日。一年が終わる日。やる事と言えば一年の振り返りや、お世話になった人々への感謝を伝える事であるが、何故か私はそれどころでは無かった。兎に角、落ち着かない。噛み付いたい。叫びたい。掻き毟りたい。其れは子どもが起こす癇癪にも似ている気がする。
私は意識が一本に通った多重人格者である。だから時と場合によって、好きも嫌いも、良いも悪いと容易く翻る。そして今は、誰にも触られたくない癖に、誰かを無性に抱き締めたいという、非常に矛盾した精神状態であった。
今は、どの人格が近いだろう? 女帝ではない。狂人でもない。鏡花……でもない。だからこそ、女帝はこの子の扱いを戸惑って、どう扱って良いか分からない様だった。
ただ分かっているのは、起き上がると何をし出すか分からない。噛み付くかも知れない。物を投げるかも知れない。だから起き上がる事もなく、そのまま、手足を投げ出して人形の様に振舞っている。
するとぬっと真上に同居人の顔が現れた。相変わらず何を考えているか分からない能面の様な顔は、ただ無言で私を見て観察していた。
「あのさ……」
なんか全然満たされないんだよね。なんなんだろ。この感覚。心にぽっかりと穴が空いて、どれだけ水やら蜜やらを流し込まれても、とろとろと流れ落ちてしまいそうな。
「あの……」
私、何が言いたいんだろう。大晦日なんだから、一年有難うとか、まだ来年も宜しくとか、そんな事を言わなきゃいけないのに。なんでこんなに乾いてて、口が思うように動かないんだろう。
「私……今……なんかな……劣等感? みたいな物が、今、凄く……て。美貌ではアイドルにも、色香四号にも敵わなくて、知恵でも世の中の天才にも敵わなくて……」
……なんで、比べるのも烏滸がましい者と、私は並べているんだろう? 認知が落ちている気がする……。
「あの……えと……死んで、私の面影を残した、絶世の……それこそ色香四号みたいな人形になって、AIみたいな……万能の頭脳を手に入れたら……満たさ……」
「満たされねぇよ。絶対に満たされない。そうなっても、お前はお前自信を過小評価して、自分より下の者に対抗心を燃やすのだから」
「あ………あぅ……」
何か何も言えなくなってしまった。何か本当に……言葉が出なかった。この時点で、私は完膚無きまで叩きのめされたのだ。
「お前は人間だろ?」
「意地悪だ……!! 意地悪だ……うぅ……いじ」
「悪かったよ。ただ優しい嘘よりゃマシだろ」
瑠衣は触れて来なかった。私も触れなかった。
あの、なんか、言葉にするのが難しいんですけど、ある日突然、胸に穴が空いたように、何をしても満たされない何て事がままぁあるんですよ。
今がたまたまその時で、どう自分と向き合えば良いのか分からない。
なんでこんなに病んでいるのかも分からない。
ただ襲い来る強烈な劣等感をどう処理すれば良いのかなって。
目に見える物が全てでは無い。
上には上がいる。
どれだけ秀でても、優れても、意味などない。
其れは分かっているはずなのに。
私、触られるのが駄目なんです。
女子同士のハグとか、沢山あるし、皆してくれたけど、なんて言うかな、どう反応するのが正しいか知らないし、嬉しいとも苦しいとも思わなかったし、あるのは複雑な違和感だけ。
なのに、何故か今だけは気に入った物を抱き締めたいなって薄ぼんやりと思うんですよ。
そうされたら満たされる訳でもないのに。自分の異質さに気づくだけなのに。
私が今少し優れていたら、人間として真っ当なら、こんなに苦しむことも無くて、受け入れてくれる人も居たのかなって。
そう思ってんのかな。
今まで散々、受け入れを拒んで来たのにね。
男女問わず、気を許す許さないの話じゃないんですよ。
基本的に『触る』『触られる』の選択権がない。触るのは、そうしないと空気が大きくズレ込むときだけ。
それでも相当な度胸がいるというか。
接触恐怖症ってそういうもの。
それでも相手からしたら、
『俺を、私を、受け入れてくれないんだな』
『抱き締め返さないのは、性交渉しないのは、人としてどうなの?』
って言われて、傷つき、傷付けてしまうんだろうな。
論外なことよりも、大切なことを相手に渡しているのにね。
相当参っていたらしい。
接触恐怖症って、抱き締められても、抱き締め返せないのは、私にとっての最大のコンプレックスで、でも絶対に改善出来ないところだから。
改善しようとすると、多分自殺しようとするから。
無理に毎日ハグしたら、多分途中で限界迎えて別れるし、性交渉に飛んだら多分病むな。本当に自殺するな。
触れられた顎下を掻き毟った、あの時を忘れない。




