決まったらすぐに行動だよ!
──数時間後──
「はい、これ。教材よ。それで……この方が先生。これで良いかしら?」
なんか優しそう(?)な人とともに帰ってきた。
「……うん、ありがとう。にしても、早いね。」
「可愛い可愛い娘様のためならこれ位どうってことはないわよ!」(ニャァ)
(……うん。これが個性ってやつかな)
「今からやって良い?」
「ええ!もちろん!」
「それでは、まずは自己紹介から。私はサリアウナ・モータルと言います。アウ先生と呼んでください」
サリアウナ・モータルは、少し優しそうな雰囲気で、垂れ目の美人さんだった。
「えっと……ミラーナ・マトリクエです」
「はい。奥様からお聞きしました。ミラーナさんとお呼びしてよいですか?」
「え、ええ……よろしくお願いしますね?…アウ先生」
「っっほ~これぞまさに天使様!奥様が言っていたことにも納得がいく!」
(………お母様、なにを教えた…!)
「え、ええ。あ、ありがとう…?それで、授業を始めてもらって良いかしら」
「ええ!」
互いの自己紹介が終わり、いよいよ本題へ移った。
「え~っと、これを……こうかしら?」
「凄い!凄いですね!30分程練習をしたら、もうこんなに!」
「えっとありがとう」
「んんん~!!」
といったやり取りをしていた。
「基礎もできてきたところなので、何属性かを調べましょう。あと、専門の魔法もこの際に決めましょうね」
「え、ええ!分かった」
「それでは、こちらのネックレスを付けてみてください。装置です」
と、雫型の透明な宝石のようなものに上品なチェーン(?)がかけられたネックレスを渡された。
「分かったわ。……こう、かしら?」
「そうです、そうです!」
「それで、私は、何属性ですか?」
「ええ~っと……え?は?はい?」
「どうしたの?なにか異常でもあるの?!
それとも、魔力が低すぎる?」
「い、いえ。……ミラーナさん、落ち着いて聞いてください。貴方は………」