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フレーズ2

「お久しぶりです、おはばどの。

いえ、リーリアローズさま」

「よしとくれ、その呼び方は。

あんたとリリア以外この国のもんには正体をあかしちゃいないんだ。

バラしたら、ルルカごと記憶を消しちまうからね!」


案外やりそうな感じだったから(いや、絶対実行する!)

ハルフォードは素直に從った。


「分かった。んじゃおばば、こいつを返す。

ルルーカ様から預かってきたんだ」


そう言って、月刀を渡す。


「ふう〜ん、もう寝床に引きこもるのは止めたんだね…

面倒くさがり屋のツィアらしいこった。

んで、お前さんは用事は終わったのかい?」

「ああ、国宝の指輪も返したし、兄上にも報告を済ませて来た」


国交回復の役目も無事果たし、リリアの戴冠も見届け

精霊の道を使ってひと足早く帰国していたハルフォードは、

ここでリリアと合流する手はずになっていた。


「んで、あんたたちはなんか策でもあるのかい?

"言の葉の杜”は、あたしたち精霊でも

簡単に辿り着ける場所じゃないんだよ」

「················」


ハルフォードは、プイッと横を向いたまま黙り込んでしまった。


パシン!


「っいた!あにすんだ、お(に)ばば!」


ぐいーっと耳を引っ張られ、あたたと慌てふためくハルフォードに

オババぶしが炸裂する。


「あんだってえ〜?!

呼び名に余計なもん加えてんじゃないよ!」


ーなんでわかった!!


ハルフォードが目を白黒させていると…


「す、て、き♥」



その一言で場がフリーズする。

ぎ、ぎ、ぎ、ぎーと、二人が顔を向けた先には、

両手を胸の前で組み、目をキラキラさせたルルカの姉が

こちらをじっと見つめていた。


ーリリアのツボ、わかんねえー!!!!!!


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