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1章 訪問者たち
「────♪────♪」
美しい翠色の髪を靡かせながら、荷馬車の上で少女が鼻唄を歌っている。とても澄んだ音色は周囲の自然と合わさり、心地よい 。
鼻唄に釣られたのか荷馬車の縁に小鳥が二羽止まっている
「ご機嫌だねぇ。そんなに楽しみなのかい?」
「そりゃもう楽しみで仕方ないですよ〜。待ち遠しくて待ち遠しくて夜しか眠れないくらい!」
「カ〜〜ッ、熱いねぇ。急に会いにいけば向こうも驚くだろうよ。」
「そうですよねそうですよね!」
御者台の男の言葉に、少女は喜び立ち上がる。驚いた小鳥が逃げていく
「おいおい、あんまりはしゃいで怪我しないでくれよぉ?お嬢に何かあったらドヤされるのはこっちなんだからなぁ。」
「ご、ごめんなさい〜。」
男に注意され、少女が赤面しながら座る。その様子を見て、男は笑いを浮かべる。
少ししてから再び鼻唄が鳴り出す。
想い人との再会に胸踊らせる少女の鼻唄はどこまでも美しく、青空の下響き渡った。
このような短い話を他とまとめないから話数が増えるのだと分かりながらも場面が大きく転換されるからやっぱり分けたいと悩み続ける今日この頃




