無関心な君を嫌いになれない俺
ゼ●シィを真顔で頭の上に掲げて君に問う
「結婚しよ」
携帯でアニメを見る君は不機嫌そうに
「無駄なこと辞めない?」と答える
「そうですか」
「ん」
ここに住み始めて2ヶ月が経ち何事も起こらず只1日を捨てる様に過ごす日々。
「死にたい」
昨日買ったファッション雑誌を読む君に向かって投げかける
「勝手にどうぞ」
手をヒラヒラさせてサヨナラのポーズ
「辞める」
「いいこだね」
棒読みで褒められる俺
「夜ご飯何がいい?」
「要らない」
「そう…じゃあ俺も要らない」
(君が食べないなら何も要らない)
手に取ったフライパンを元あった場所に戻し君の横に体育座り。
「何見てんの?」
「東京●種」
「俺の事好き?」
「わからない」
「嫌い?」
「どちらかと言えば嫌いかもね」
会話途中で見せる『嫌い』って言葉とセットでついてくるオマケの微笑み
「そうかい」
君に嫌いって言われんならいいかなとか思ってしまう。
「ごはん食べないの?」
話聞いてなかったのね君…
「君食べないらしいから俺も食べないよ」
「じゃあ僕だけ食べるからゲームしてて」
「鬼かよ…」
知らない顔をして野菜を炒める君の後ろ姿に見とれてる間にゲームの順位は最下位
「ねえ君は俺といて楽しい?」
「さぁ?どうだろうねぇ」
毎日喧嘩していたら好きか嫌いかもわからなくなってしまった君。
「ねえ」
「ん?」
「トマト嫌いだから食べて」
「いいよ」
どうでもいい会話があって好きか嫌いを問うと生きる意味が無くなる生活。
「寝るね」
「おやすみ」
君を嫌いになれない俺には1日が余りに長く日が変わるのが早すぎる。
君に捨てられるのも時間の問題だね、今嫌われてる俺と君が暮らしたらこんな生活になるのかな。でもまぁ俺は君と居られるのならいいのかもしれない。
そんな俺の無駄な妄想約3分。