だから、私たちは空に落ちていくフリをする。
私立風光学園には変わった制度がある。
特待生のわがままを一つ叶えてくれる、
その名も文字通り“特待生特権”。
その権利を使って三年間、屋上を独占する少女、
泡沫潟わたあめと、「私」は出会ってしまった。
「わたし、空に落ちていきたいんだ」
「青空と宇宙の境目で燃え尽きて塵になって終わるの」
「――はてちゃんは、どうしたい?」
だから、私たちは空に落ちていくフリをする。
どこかに辿り着きたくて。
どこかの底で、燃えて、潰れて、終わるまで。
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文学フリマ東京40で頒布した同人誌、「だから、私たちは空に落ちていくフリをする」のWEB掲載版です。
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序章 果てはうたかたの夢を見る
「泡沫潟わたあめは、いつだって死にたがっている」
2025/07/31 18:00
「空に落ちていけたらいいのにね」
2025/08/01 18:00
「……知らないよ、そんなの」
2025/08/02 18:00
「じゃあ、また明日ね」
2025/08/03 18:00
第一章 ヨウムに用事はないけれど
「青空と宇宙の境目で、燃え尽きて、塵になるの」
2025/08/05 18:00
「ヨウムちゃんっていくらぐらいするんだろ」
2025/08/06 18:00
「ルンロンちゃんに、言葉を教えた人がいるんだね?」
2025/08/07 18:00
「……熱帯魚クラブってなにするの?」
2025/08/08 18:00
「ちょっと、お姉ちゃんとお話しよっか」
2025/08/09 18:00
「人を好きになるって、難しいねえ」
2025/08/10 18:00
間章
「喉かわいた、ジュースのみたい、しゅわしゅわのやつ!」
2025/08/13 14:28
第二章 海の欠片を拾い集めて
「えぇ? だって、ただの落書きだよ」
2025/08/14 18:00
「ハンバーグってどうやって作れば良いんだ? だよ!」
2025/08/15 18:00
「おでかけ………………したい、かも」
2025/08/16 18:00
「わたし、少し、がんばってみる」
2025/08/17 18:00
「わたあめ、警察呼んで」
2025/08/18 18:00
(改)
「はじめて、自分の為に描いた絵なの」
2025/08/19 18:00
(改)
「わたしの■■は、はてちゃんがいい」
2025/08/20 18:00
(改)
「ありがとうございます、いつか必ず」
2025/08/22 18:00