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5月2日

今日の雨はすごかった。

大学から帰るときも、バイトに行くときもハチャメチャに降ってきた。

おかげでバイト4時間+残業の間、濡れた靴のままで労働することになった。

濡れた感触が続くのが気持ち悪すぎて、足が腐るかと思った。


今日はバイト中に2人出てきた。

複数人出てくるのは別にいつものことだが、討論が始まったのは初めてだった。

自称コメンテーターの男性、40代くらいでスーツ姿。自称タレントの女性、30代くらい。服は、分かんない。ファッションは分からんから、こう、テレビに出る用の服なんだろうなってことくらいしか分からん。白を基調としたレースがついてる服、としか言い表せられない。

そんな二人が椅子に座って向かい合って、本当にワイドショー番組かなにかが始まりそうな勢いだった。

で、討論はバイトが終わるまで続いたから、要点だけ書こう。


議題は「かまぼこ」について。かまぼこは魚をすりおろして集合体にして形作る、残酷な食べ物である。何故そんなものが生まれ、人々に受け入れられているのか。というもの。

男は「我々人類は食物連鎖に勝ち続けているのだ。故に、勝者の特権として、敗者である魚を自由に加工しているに過ぎない」という旨を主張した。

女は「人類は食物連鎖という枠から外れた位置にある。食べられるという意識から開放された人類は、魚を効率的に摂取するために倫理観が変わったのだ」という旨を主張した。

男の方が討論慣れしているのか、女は終始余裕を見せなかった。

俺はバイト中になにを聞かされているんだろう。

かまぼこにそんなこと思ったこともなかったからどうでもいいし、討論するほどのことだろうか。

どっちももっともらしいこと言ってるし、白黒つけずに、「どっちもあり得る」でいい気がする。

あとバイト中の人の頭で討論しないでほしい。


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