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怪解奇体  作者: 83
8/16

恐怖の光

@天内 涼也@


落ちている。


見上げる先には冷酷な顔をした陽さんが、下には大口を開けて待ち構えているダイダラボッチが。


やっぱ、怖いもんは怖いよ。


父さん、母さん、こんな恐怖の中俺と居てくれたんだね…笑


でも、やっぱ俺には


「荷が重かったよ…ッ」


ドプンッ


________________________________________________


@永田 陽@


「…檜本、天内の反応は。」


左耳につけた小さな機械に向けて声を掛ける。


薄っすらと砂嵐をまじえたあと、眠たげな女性の声が響く。


「”心拍数、血圧ともに異常なし。


損傷箇所もありません。”」


「ありがとう。」


さて、どうしたものか。


ココ数ヶ月、天内には生前の天内御夫婦の戦闘記録や訓練を積み重ねてきた。


やはりまだ実践は早かったようだ。


「裕香、一発ぶち込め。」


「はい。」


耳元のインカム越しにキリキリ…と弓を引く音が聞こえる。


と、その刹那、


ダイダラボッチの下腹部が光りだした。


「み、陽副隊長!」


「一回辞めろ。


「しかし…!」


「…おそらくこの光は天内のものだ。」


ダイダラボッチの下腹部がどんどん膨れ上がってくる。


このまま行くとおそらく弾け飛ぶだろう。


「裕香、結界準備。」


「は、はい!」


結界を周囲に何重にも重ねて張る。


ダイダラボッチの下腹部はメキメキと音を立てて、


パァンッッ!!!


突風とともに妖力を撒き散らして破裂した。

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