初めて
@永田 陽@
ある人影を探して基地内を歩き回る。
ホントどこに行ったんだよ…!
「あ、居た。」
「陽さん…!!」
「よぉ陽。」
「用事があるのは涼也だけだぞ。」
嬉々として話しかけてきた参番隊隊長の水薔薇のことをきっぱりと切り捨てて、領野へと向き直る。
隣りに居た水腹は凹んでいる。
「涼也、おめでとう。」
「はい?!」
「今夜、初任務だ。
ぼくと一緒にな。」
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@天内 涼也@
「待って待って待って待って!!!!」
「はよ降りろノロマ。」
陽さんから初任務と告げられたからはや8時間。
ヘリの上から突き落とされそうになってます((
「そんなんだから部下にスパルタって言われるんですよ!!」
「あ???」
「スミマセン」
「そもそも飛び降り訓練しただろ。」
「あれは妖が居ない体でやりましたよね??
下見てから言ってくださいよ!!」
「んなもん関係ないよ。」
「マジ鬼…(泣)」
そう。
今俺の足元に居るのは巨大な妖、生態番号陸壱百伍拾参番のダイダラボッチ。
オペレータールームに居る管理員からの情報で今夜出現するとの予測がついたからだ。
「余計なこと考えないで行って…こい!」
陽さんに足蹴にされてかなりの高度から落ちる。
舌を噛みそうになるもなんとか体制を整え、ダイダラボッチを見下ろす。
いや絶対ムリだろこれ((