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怪解奇体  作者: 83
5/16

勝手な我儘

@天内涼也


「そう…ですか…」


生死が不明だった俺の実の両親の話を受け止めきれる理由もなく、ただポツリとそう言うしかなかった。


記憶の中の両親は無邪気で、勇敢で、そして


とても、暖かかった。


「父と、母…は、俺によく話をしてくれました。


おそらく、ココ(怪解奇隊)のことだと。」


「そ…っか、


君の記憶の中の天内御夫婦が元気そうで、私も安心したよ。」


悲しげに笑う長官は、どこか虚しさを感じさせられた。


「あの…!


勝手なわがままだとは、重々承知してますが、お願いしたいんです。」


________________________________________________


「涼也は絶対パパに似て、強くてかっこいい男の子になるね。」


「いやいやママに似て、優しくて強い男の子になるよ。」


「りょーやはね!


パパとママをまもるかっこいいおとなになるんだ!!


しんちょうだっていつかパパよりおっきくなるもん!」


「そぉかそっか〜笑」


「それはママ楽しみにしてるね笑」


「だからね、パパもママもながいきしてね!」


________________________________________________


「両親を殺した怪異を、突き止めたいんです。」


「それは…ウチ(怪解奇隊)に入隊する意向があるってことか?」


「本来なら怪異の被害者は入隊できない決まり何だけど…」


「俺は今狙われているんですよね。


両親の唯一の血縁者として。


それなら、守られるより自分で守ったほうが、貴方がたにも俺にも利得があるはずです。」


「…わかった。


ただし一つ条件がある。」


「両親の敵を打てるなら、何でも聞き入れます。」

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