楽しい…?
@永田 陽@
コツコツコツコツコツコツ…
本部の廊下を歩く音が重なる。
隣を歩く天内涼也という男…
こいつにはどうも誰かの面影が重なる…
「なぜだろうか…」
「…」
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@天内 涼也@
廊下の一番奥の角部屋…一際豪奢な扉の前まで来る。
コンコンッ…
陽さんが扉を軽く叩く。
「入れ。」
中から小さな声が聞こえる。
南さんが扉を開けて俺が先に入るよう促す。
「失礼します…」
「いらっしゃい!」
「何店主みたいなこと言ってるんだよ。」
「あでっ…?!」
眼の前で繰り広げられるコントのような会話に頭の中にはてながたくさん浮かぶ。
「ちょっと長官…客人の前ですよ。」
「え、長官…?」
「あーwごめんごめん
改めて長官の、久夛良木雪郎だ、よろしく。
で、隣りにいるのが」
「桂夏希だ。
先程はこの馬鹿が失礼した。」
そう行って長官の頭をガシッと掴んで下へ下げる副長官。
「ちょ、まって夏希!
首いたいいたいいたい!!」
「ふざけたお前が悪い。」
「わかった!わかったから!!
その手をどかせぇぇええ!!」
「…ごめんりょーくん、こんな上司で…」
「あ、いえ、楽しそうで良いところですね…」
「おら雪郎、説明。」
「本当、馬鹿力何だから…」
よいしょっと…と呟いて椅子に座り直して、こちらを向き直る。
「今から話すのは、君の
_______両親についての話だ。