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脳内男子がうるさくて  作者: ちぇりこ


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試金石

~数日後~


「ウィズ!」

明るい声でウィズを呼んだ見知らぬ女子がロイスを見つけてその顔を歪めた。

「呪い子…」

そしてウィズの腕を引く。

「いくら知り合いが居なくて寂しいからって呪い子なんかかまってるの?」

言いながら腕に組みついた。


「これからは私がいるし、

トビーもシータルも魔力測定に受かったからもうすぐ王都に来るよ!」


その言葉を聞いてロイスは小さく震え出す。

顔色を失うロイスを落ち着かせようと肩を抱いた。

ここで何も出来なければウィズは終わりだ。


「呪いなんてバッカみたい!」

ロイスに抱き着いたルルナがウィズと女子を睨んだ。

こちらを振り返ったウィズがロイスの肩に置かれた私の手に目を止める。

「お前何してんだよ!」

違う、こっちじゃない。ウィズが咎めるべきなのは。


「その子に触ると呪われてもしりませんよぉ?」

女子が意地悪そうな笑みを浮かべてこちらに話しかけた。

「はあ?!」

とルルナが言った。噛みつきそうな勢いだ。


「例えば?」

と私も聞き返す。

「例えばどんな風に呪われるんだ?」

考えたことも無かったのだろう。

女子は面食らったようだったが話し出した。


「どんな風って…

悪いことが起こったり嫌な思いをしたり

あ、その子を見た後に病気になった人もいたわ!」


「嫌な思いなら今まさにさせられてるけどね。あなたに。」

とルルナが言った。

「ということは呪いが具現化したのがあなたってことですか。

ウィズさん大丈夫ですか?呪いに直接触れてますけど。」

とオングが言う。


「なんでそうなるのよ!」

と言い返す女子に、オングはハァとため息をついた。

「仮にも魔法学校で学ぼうと言う人間が、なんの根拠もない呪いなんて言葉で人を貶めるとはね。」


「大丈夫。私が習いたての浄化魔法で綺麗にして差し上げますよ!」

ラリアさんも加わったと思ったら、本当に浄化魔法を女子に向かって放った。

光の粒に囲まれて女子はあたふたと叫ぶ。

「なんなの?!大勢でよってたかって!」


「それがあなたたちがロイスにしてきたことだろう。」

と言えばプンと頬を膨らませて

「はぁ?意味わかんない!ウィズ、行こう!」

とウィズの腕を引っ張る。

その手を振り払ってウィズは言った。

「俺も呪いなんて無いと思う。」


ギリギリ及第点かな?


「なによ!もう!」

納得いかない様子で女子は去っていく。

小さくなる女子の後姿を見ながらラリアさんが呟いた。

「浄化魔法、効果無かったですねぇ。」

まあ心までは浄化できませんよ。


まだ顔色の優れないロイスを連れて皆で部室に向かう。

ウィズもついて来ようとしたが

「ウィズ君はあの子をどうにかしてきて!」

とルルナに命令され、渋々と言った感じでさっきの女子の後を追っていった。


いじめっ子たちがやってくる、と言う恐怖はロイスを打ちのめしているらしい。

「大丈夫だよ。ここはロイスの故郷じゃないし、私がいつも一緒にいるから!」

とルルナが言うと

「でも、皆さんに迷惑がかかるかもしれません」

とロイスが言う。


確かにさっきの女子は声の大きいタイプみたいだから何かを吹聴するかもしれないけど

「私はもう充分色々言われてるから今更どうってことないな。」

と私が言って、ラリアさんが

「もし何か言うような人が居たら私が浄化魔法をかけて差し上げますよ!」

と言うと皆笑った。


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