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脳内男子がうるさくて  作者: ちぇりこ


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王城の幽霊

寮に帰るとリットさんが迎えに来ていた。

王子の登校日前夜と言って王城に連れていかれる。

こっそり感情を視てみると、夜空のような色だった。

『ガードが固いお』



「これ、渡しておいてください。魔法陣組み込めました。」

先日の魔法陣の講義の後預かった魔法陣の描いてある紙とペンダントをリットさんに渡す。

「ほう、これはなかなか。

渡しておきますね。」

ちょっと感心されて、気分よくリットさんと別れ自室に行った。


割と早い時間だったので、寝室には入らずカウチソファに寝転んでいると、そのうちに眠ってしまったらしい。

ふと目が覚めると部屋は真っ暗で、ぼんやりした視界の前方に黒い物体が見える。

黒い細い帯が何重にも巻き付いて蠢いているような人型のそれが私を覗き込むように近づいてくる。

これって王城の幽霊?

一瞬で意識が鮮明になる。


ソファの隅に飛びのいて、ひっ、と叫びを上げそうになった時

『ぎぃやあぁぁあぁああぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁああぁ』

脳内君の叫び声に、私の叫びは押し込められた。

『おっ お化けっ 出たおっ 出たんだおっっ!』


自分よりパニクってる人がいると冷静になれるものだな。

落ち着いて灯りをつけるとそこにいたのは国王だった。


「ノックはしたぞ?」

戸惑ったように両手の平を私に向ける。

「すみません。ちょっと寝ぼけて」

言いながら国王の魔力を視る。

王の体には何重にも魔力の帯が巻き付いていて、そこから私の首に繋がった帯も視えた。


制約魔法は術者も縛るんだ…


「えっと、何かありましたか?」

とりあえず立ち上がろうとすると制止され、王は一人掛けのソファに腰を下ろした。

「何かないと来たらだめなのか?」

『お前は彼氏か?だお』私も思った。


「いえ、お忙しいでしょうし」

「ああ、これから夜の務めがあるが少し時間が空いたからな。」

『夜の務め…淫靡な響きだお』


王の感情は凪いだ深い海のようなイメージだ。

『こっちもガードが固いお』

ガードが固い人は紺系の色に見えるのかな。


「今夜の妃は相手がいるから近況報告と確認だけだがな」

と、王は言う。

情夫を認めた後も表面上は妃として扱い、決められた日程通りに通うのだそうだ。

「情夫も同席させ改めて忠を問う。そういう儀式みたいなものだ。」


部屋がノックされ、迎えが来たと王は出て行った。

ほんとに何しに来たんだろ。

『鑑定はしていったお』

あ、なるほど。私も監視対象だったっけ。


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