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神々の箱庭

神々は今日も悠久の箱庭から地上を見降ろしていた。


「退屈だな」

「全くじゃ」

「また人間で遊ぼうぜ」

「そうだな。なんかいい案あるか?」


「また奴らの大好きな剣と魔法の異世界に放り込めばいいんじゃないの?」

「ワンパターンじゃのう」

「そうだな。ついつい能力を与えすぎてしまうからな。

矮小な存在ではあるが我らのかわいい子供たちに違いが無いからって土産を持たせすぎると、

調子に乗ってつまらん行動しかしないからなあ。」


「といって他の異世界人と同等にしたらそれこそつまらんだろ。」

「容姿端麗にするだけで充分じゃない?」

「それは異世界に放り込む最低条件だろう。

基本ハイスペックにしておかないと生き残れるかもかわからんし、プラス何かが無いと方向性が定まらん。ハーレム作るだけで終わるぞ。」

「ハーレムか。そっち方面に流される奴らの多い事よ。」

「生存本能に近いからな。まあ仕方が無い。」


「外身異性にしたらどうかな?」

「同性ハーレムができるんじゃないか?」

「同性愛の無い世界に放り込むのさ」

「昨今のセクシャルマイノリティの基本人権的にどうなのよ」

「同性愛が存在しない世界ならそんな概念無いんじゃない?」


「でもそうなると放り込む奴だけセクシャルマイノリティになるのか?」

「放り込むのもノーマルに設定するさ。

ただの異性の心情が丸わかりのハイスペックな奴ってことだな。

これはモテる」

「結局ハーレムじゃないか」


「それだと同性の心情が理解できないままになるんじゃない?

本人の成長も見込めなさそう」

「転生させるにしても*本人の魂を成長させるため*が大義じゃからのう」


「じゃアドバイザーをつけるとか。脳内異性とかさ」

「それおもしろそう。あと体裁のためにも何か使命でも与えておけばまあいいんじゃない?」


「お、ちょうど転生装置にかかった奴がおるぞい」

「トラックね。女の子だわ

じゃ 私好みのハイスペック男子に作り替えてっと」

「27歳か。向こうは15歳で成人だから放り込むなら17歳くらいに設定するかな。」


「アドバイザーはどうするの?」

「集合意識をうまく取り込んでっと」


「ハーレムを阻止するために使命を与えよう。

【真実の愛】がこの子のテーマだ。」

「ぷっ!真実の愛!」「真実の愛!」あちこちで笑いが起こった。


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