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塩対応で有名な綾崎さんはモブの俺に興味津々みたいです  作者: おとら@9シリーズ商業化


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テストが終わり……

 ゴールデンウィークが終わり、三週間が過ぎた。


 その間といえば、俺は中間勉強に明け暮れ……。


 綾崎さんはというと、何やら色々と慌しそうだった。


 お昼ご飯は一緒に食べるけど、いつも眠たそうにしてたし。


 かといって、『何かあったの?』と聞いても答えてくれなかった。


 俺も余裕がなく、無理には聞き出せずにいた。








 そんな中、放課後になると……。


「和馬君、一緒に帰ろ……今日は家に行っても平気?」


「えっ? う、うん、もちろん良いよ」


 戸惑う俺を連れ、彼女が先を行く。


「今日はどうしたの?」


「……試験終わったから。最近、いつも以上に真面目に勉強してたから、和馬君の迷惑になるかと思ってた」


「あっ……そうだったんだ。ごめんね、全然気付かなくて」


 なんだ、俺のせいだったのか。


 確かに余裕がなかったし……結果も微妙かもしれないけど。


 なにせ、好きと自覚してしまったわけだし。


 正直いって、勉強どころではなかった気も……いや、それを言い訳にしちゃダメだよな。


「ん、仕方ない。それに……私も成績は落とせなかったから」


「そうなの? というか、元々成績いいよね?」


 学年でもトップクラスで、毎回一位から五位には入ってる印象だ。


 全教科満遍なく高く、バランスが良い感じだった気がする。


「でも……実はバイトをしたくて」


「えっ? ……そうなんだ。その、理由は聞いても良いのかな?」


「私は人のことがわからないから、そういうこともやろうかと思って……勇気がなかったけど、萩原さんがバイトしてるところ紹介してくれるって」


「なるほど、それなら不安は減るね」


「それで一応親に言ったら、成績だけは落とすなって……多分、学校から親に連絡が行くからだと思う」


 綾崎さんの心配ではなく、自分たちの心配か……悪くは言いたくないけど、ちょっと腹が立ってくる。


「……そっか……ごめん、気の利いたこと言えなくて」


「ん……そんなことない。和馬君は優しい……ただ聞いてくれるから」


「そ、そうかな?」


「ん……それより、優香ちゃんは元気?」


「そりゃあもう。綾崎さんはいつ来るの!?って大変だよ」


「そうなんだ……嬉しい」


 その頬は赤くなり、めちゃくちゃ可愛い。


 ……まあ、それを引き出してるのは妹なんですけどね。


 いつか、自分で出来たらいいけど……。


「きっと今日も喜んでくれるよ」


「和馬君は?」


「へっ?」


「私がくると嬉しい?」


「……嬉しいよ」


「ん……そう」


 俺はそれ以上何も言えず、彼女の顔を見ることすらできなかった。

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