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塩対応で有名な綾崎さんはモブの俺に興味津々みたいです  作者: おとら@7シリーズ商業化


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お昼ご飯

 急いで食べた後……少し時間が余った。


「その……お二人はラインとかやってるんですか?」


「ん? 一応やってるよ」


「私はやってない」


「へっ? じゃ、じゃあ、お二人はメールでやり取りを?」


「ん、特にしてない」


 ……そういや、連絡交換してないや。

 というより、全部吹っ飛ばして綾崎さんが突撃してくるし。


「ハハ……実は連絡交換してないんだ」


「何か理由があるんですか? その、友達ってライン交換とかする……かなぁって」


 後半につれ、声がどんどん尻窄みになっていく……。

 これは……明らかに俺たちが悪い!

 正解なんてないけど、どっちかというとあっちが普通だ。


「ご、ごめんね! こっちが普通じゃなくて!」


「ん、何か問題ある? 毎日行けば良い」


「いや、それは流石に困るけど」


「そ、そうですよね。休みの日とか、ゴールデンウィークとかありますし……」


「…………」


「綾崎さん?」


 何やら固まってしまった。

 ちょっと言い方が悪かったかな?


「いや、あのね、嫌って訳じゃなくて……休みの日とかは朝寝坊したりするし、出掛けたりもしてるからさ。急に来られてもいないかもしれないから」


「ん、理解した。確かに迷惑かける」


「別に迷惑じゃないよ。事前に連絡くれれば良いからね」


「……じゃあ、連絡交換する。でも、ラインとかわからない」


「あぁーそっか。といっても、俺も設定するとき浩二に頼んだしなぁ」


 あれって意外と面倒というか、よくわからなかった。

 俺が手間取ってたら、浩二がささっとやってくれたんだっけ。


「わ、わたしで良ければお手伝いしましょうか?」


「……いいの?」


「は、はい、綾崎さんが良ければ……」


「ん、助かる」


「じゃあ、いつにしましょうかね?」


 おっとこれはいい機会かも。

 やっぱり、同性の友達が欲しいよね。

 俺も浩二がいなきゃ高校ではぼっち決定だったし。


「今日の放課後にでも見てもらったら? もちろん、萩原さんの予定と綾崎さんの予定が合えばだけど」


「わたしは平気ですけど……」


「ん、私も問題ない」


「じゃあ、三人でどこか行きますか?」


「いや、悪いけど俺は行けないんだ」


「そ、そうなんですか?」


「ん、仕方ない……二人でも良い?」


「は、はい! もちろん!」


「綾崎さん、よかったね」


「ん……ありがとう、和馬君」


 そう言って微かに微笑む。


 まあ……妹のお迎えがあるし。


 何より、女子同士だけの方が良いと思うし。


 今の微笑みといい……これ以上惹かれても困るしね。


 好きになったら、その分だけ傷つくだけだ。


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