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塩対応で有名な綾崎さんはモブの俺に興味津々みたいです  作者: おとら@9シリーズ商業化


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友達?

 三人で屋上に向かう。


 よしよし、これで噂も平気でしょ。


 お人好しと言われる俺にだって打算はある。


 二人きりだから色々と言われちゃうんだ。


 三人だったら、女子会に参加した男子って感じで……いけるかな?





 屋上に向かい……早速後悔する。


「い、いえいえ! お二人で座ってください!」

「いやいや! 綾崎さんと萩原さんが座ってよ!」


 もちろん、萩原さんは教室で食べるつもりだった。

 なので、床に敷く物なんか持ってない。

 そして……綾崎さんの敷物の上に三人は厳しい。


「ん、問題ない。三人詰めれば平気。和馬君、真ん中に座って」

「ふえっ!? わ、わたし……」

「わ、わかった! 俺が右端! 綾崎さんが真ん中ね!」

「ん、仕方ない。おかしい……こういうシチュエーションが書いてあったのに」


 勘弁してくれ! 女子に挟まれての真ん中とか!

 そりゃ……貸したライトノベルにそういうのあったけど!




 俺が端っこに寄ることで、なんとか三人で座り……。


「ん、今日のお弁当」

「あ、ありがとう。じゃあ、これ……」

「いらない。私が好きでやってることだから」


 うーん、困った。

 普段パンを買うお金を渡したいんだけど……。

 かといって、正直……このお弁当を無しにすることも、ただで食べるのも気がひける。


「えっと、お二人はお付き合いをしてるんですか?」

「ん、してない」

「してないよ!」


 ……何を俺は、即答されたことに凹んでるんだよ。

 自分で友達だって言ったじゃないか。


「そ、そうなんですね。でもお弁当を作ったり、一緒に登下校したり……」

「ん、それには理由がある。彼の生態に興味がある」

「せ、生態ですか?」

「彼は人が良すぎる。その行動は不合理で非効率。私は、その行動原理が知りたい」


 そこで、萩原さんの視線が俺に向けられ……。


「な、なるほど……伊藤君、大変そうですね」

「わかってくれるかい、萩原さん」

「ん、早く食べよう」


 よくわからないけど、少し萩原さんと仲良くなれた気がする。




 話題は、萩原さんの話に変わり……。


「私、お昼一人だったんで……正直言って嬉しかったです。伊藤君も優しいですし、綾崎さんも……その、あの、少し変わってますけど……」

「ん、大丈夫」

「はは……変な人でいいと思うよ」

「君にだけは言われたくない」


 俺と綾崎さんが睨み合う。


「クスクス……仲良しさんですね」

「ん、友達……萩原さんも友達?」

「えっ? い、いいんですか?」


 よし! 行け! 綾崎さん!


「……ん、問題ない」

「多分、よろしくって意味だと思う」

「……はい、よろしくお願いします……あっ!早く食べないと!」

「そ、そうだった!」

「ん、それは間違いない」


 とりあえず、急いで弁当を食べるのだった。


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