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塩対応で有名な綾崎さんはモブの俺に興味津々みたいです  作者: おとら@9シリーズ商業化


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席替え

ギリギリに登校したからか、浩二が何かしたかはわからないけど……。


特に突っ込まれることもなく、ホームルームになり……。


「さて……今日の一限目は、このままホームルームの時間だ。めんどくさいが仕方ない」


「せんせー、本音出すぎ」

「私たちもめんどくさい」

「何すんのー?」


生徒から野次が飛ぶと……。


「みんなお楽しみ——席替えだ」


「うぉぉぉー!」

「俺、窓際がいい!」

「私は後ろがいいなー!」

「えー! このままでいいのに!」

「私もー!」


騒ぎ出す生徒達を尻目に、俺はため息を吐く。


「はぁ……」


伊藤という名前のおかげで、右端の一番前だから良かったのに。


授業に集中できるし、他の人達も視線に入らないから。


「賛否両論はあるだろうが、ゴールデンウィークが始まる前にやっときたいしな。明けたらすぐに中間テスト始まるしな。その後には体育祭もあるし……あっ、ちなみに面倒だからくじ引きにするからなー」


一部の生徒達からは、否定の声が上がるけど……助かる。

好きなもの同士とか、一番困るし……ぼっちにはしんどいよね。

浩二には、これ以上迷惑かけられないし。


「……後ろの方じゃなければいいかな」


できれば前の端っこが良いけど。


よく漫画とか小説だと……これで、綾崎さんが隣になったりするんだよね。


まあ、そんなことは起こらないけどね。








そんなことは起こらなかったけど……これは困ったなぁ。


くじ引きをして、番号の書かれた席を確認したら……一番後ろの列の真ん中の席だった。


それは仕方ないとして……。


「ギャハハ!」

「おいおい! まじかよ!」

「やった! 後ろだぜ!」


男子達は煩いし……。


「やったね! これでスマホいじれる!」

「爪もいじれるしねー」

「やばくない!?」


男子も、女子も……いわゆるリア充と呼ばれる人達が集まっちゃった。

はぁ……これから一学期の間、この席で過ごすのかぁ……嫌だなぁ。

男女バラバラの席だけど、仲良しグループの真ん中とか……。


「おい、和馬」

「浩二?」


いつの間にか、後ろから覗きこまれていた。


「お前の番号は……あちゃー、こりゃまずいわ」

「はは……困ったけど、仕方ないよ」

「ふむ……よっと」

「ちょっ——ん!?」


声を出そうとしたら、口を塞がれる!

そして、手のひらに何かを渡され……その中身を確認する。


「これって……」

「良いから黙っとけ」

「でも、こういうのは良くないよ」

「相変わらず、真面目なこと。だが、良いのか? あれじゃ勉強に集中できないぞ? 」


俺は、もう一度……後ろの席を確認する。

最初の中間テストは重要だ。

範囲が狭い分、点数も取りやすい。

ここで取っておくと、今後が楽になる。

特に推薦枠を狙ってる俺にとっては。


「……ごめん、浩二」

「なに、気にするなよ。俺も、あっちの方が楽で良い。俺が前の方とか、どんな罰ゲームだって話だ」


それだけ行って、俺が行くはずだった席に向かっていく。

……今度、しっかりとお礼しないと。





少し心苦しいけど、浩二が引いた席に座る。


一番左端の席で、窓から見える景色が良い。


これなら、勉強に集中できそうだ。


問題は、誰が隣になるかだけど……。


「よ、よろしくお願いします」


「こちらこそよろしくね」


良かった……普通の女子っぽい。

眼鏡をかけてて、ボブカットの女の子だ。

確か……萩原さんだったはず。

静かな子だし、これなら平気そう。


「ん……私には?」


「うひゃ!?」


せ、背中がくすぐったい!?

振り返ると……いつの間にか綾崎さんが座っていた。


「変な声」


「あ、綾崎さん? な、なにをしたの?」


「背中を突いてみた……伊藤君は背中が弱点と」


「メモしないでくれるかな? 誰だって、驚くよ」


「そう……初めてしたからわからない。それで、私には?」


「はい?」


「……もういい」


えぇ……何で不機嫌そうになったの?

というか、何となく感情がわかってきた気がする。


「あの……多分、よろしくって……」


「萩原さん?」


「私によろしくって言ったから……かなって」


……なるほど! そういうことか!

俺は振り返り……。


「綾崎さん、一学期の間よろしくね」


「……ん、よろしく」


すると、心なしか機嫌が良さそうになる。


……これはこれで、困ったことになったなぁ。え

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