楽しい修行の始まり?
「お母さん!短剣で遊んでくる!!」
行ってらっしゃいと俺を見送る母さんを背に家の庭に出る。
勇者キャラ時代の聖剣はスキルに合わせて姿が変化したから聖剣(短剣)も使った事は有るからあの時の再現からだ。
鍛えた身体能力を使って木の上にある枝を取り地面に刺す。
即席の的だ。
目の前に木短剣を配置して片脚を脹ら脛を張らせるイメージで下げる。
リレーで言うクラウチングスタート見たいなポーズに近いかな?
前脚に力と全体重を乗せていく。
その前脚を鍛え上げて来た身体能力である脚力を最大限生かして模倣する。
・・・聖剣技【跳断】・・・
短剣の技だ。
脚の脚力を使い最速で相手を斬り抜ける技で単発技だ。
カンッ!!
抜けた位置でゆっくりとスピードを落としながら止まる。
「ぐっ!手と足に負荷がかかったからこれ以上は出来ないな」
身体能力が強化されました
身体能力が強化されました
身体能力が強化されました
身体能力が強化されました
身体能力が強化されました
・・・スキルの痛覚耐性Lv1を獲得しました・・・
お母さんにバレないように笑顔でゆっくり家に入る。
「ただいま」
「あら?もう良いの?」
余りの速さに驚いたのだろうか?
「ゆっくり強くなるんだ」
「そうね…それが良いわね」
何とか誤魔化せたかな?
しかし…聖剣技は今までも鍛えて来てたけどアナウンスの回数が多かったな。
木じゃなければあの的は切れたな。
自らのスキルと身体能力の上昇具合いの確認をして今日の訓練は終わったから明日は何しようかな?
それからお母さんとまた2人の夜を共に過ごしたのだった。