表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

言い張れば純文学

カフスは踊った

掲載日:2020/10/06

カフスは踊った。

ひらひらと、くるくると、きびきびと、がたがたと。

月明かりを頼りに、星屑を観客に、虫の音に合わせて手を叩く。

それは滑稽で、不規則で、いい加減で、情熱的で、

祈るように、嘲るように、語るように、嘆くように、

ふあふあ、ふあふあカフスは舞う。


取り留めのない自由なダンスは、いつしか人を集める。

カフスの踊りは太鼓によく合う。

カフスの踊りはリュートの音色に映える。

音を奏で、酒を交わし、カフスのように皆が踊る。


カフスの踊りはこうだったか?

いやいや、カフスの踊りはこうあるべきだ。


古参は新参を教育し、こうあるべきだと説教する。

作法を、韻を、礼を、想いを。

自由であることを強要し、平等であれと命令する。

それが使命と鼻息を荒くする。


ある日カフスは踊らなくなった。

窮屈、窮屈、次はうたでも詠もう。

カフスのいないカフスの踊りは、毎夜続くが人は減る。

リュートが消え、太鼓が止み、

虫の音が落ち着くころ、やがて誰もがいなくなる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読しました。 色々とお上手ですねえ。(o^^o) そらとびねこさんの書かれている作品の中で、だんとつ美しいのですが、触れればピリッと皮膚を刺激する、クラゲのようなお話でした。←ちょっと…
[一言]  形を持った「自由」は、のべつこれを維持しようとされていなければ、徐々に縛られていってしまう……。 「自由」を謳い、それを主題とするもの程、この「罠」に掛かった際の衰えは甚だしい。  芸術…
[一言] 社会のようですね。 最初は面白くてはじめたのに、後から来た人がそれによく分からない意味をつけて枠を作り面白くなくする。最初はそんなんじゃなかったのにな。 とても面白く好きな作品です。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ