もし召喚の儀がこちらの想定している物と違っていたら。
こっくりさんこっくりさんおいでください。
深夜の学校良くある定番の儀式を執り行った。
しかし話で良く聞くようなこととは想定外の事が起きた。
全員の携帯へ同時に非通知の着信が来たのだ。
余りのタイミングの悪さと非通知ということに怖気づいてしまう。
途中で投げ出して帰りたかったが何とか勇気を振りしぼり、こっくりさんお帰りくださいという儀式の締めを遂行しようとした。
「こっくりさん、おか」
最後まで言い切る前にハッキリとした声が聞こえた。
「はいこっくりさんです、ただいま電話に出ることができません。
ピーという発信音のあとにお名前とご用件と願いをお話しください。」
限界だった俺たちはその場から逃げ出した。
3日後くらいに自宅の留守電に折り返しらしい電話が入ってた。
『イタ電すんじゃねぇボケ』
正直これが一番怖かった。