-第1素-
史上初…? 元素を題材にした学園バトル系(?)日常ギャグコメディ←
これを読めば少し元素について詳しくなれるかも…!!
「大気より授かりし我が力… あらぶれ! 原子番号8番酸素!!」
※前半は特に説明が多いのでとりあえず最後まで読んでいただけると幸いです。
「ピコン!」
------あなたの能力は原子番号8番「酸素」です------
遡ること三日前。俺の日常はある1通のメールによって壊された。
俺、竹林健の通う私立鳳高等学校は県内有数の科学技術の開発が盛んな学校である。
それこそ毎年学会で大きな発表をするほどでありノーベル賞受賞者も多数輩出している。
なかでも元素に関する研究が盛んだ。 先日は新元素を発見したことで大きくニュースに取り上げられた。 「オオトリニウム」なんて安直な名前がついたそうだ。←
「ばーやん!おっは(`・ω・´)b」
「あぁ、信彦おはよう。」
このチャラいのは宝城院信彦というが名前は覚えなくても差し支えない。日本有数の大企業の御曹司という羨ましい限りの境遇にも関わらず留年すれすれという危なっかしい成績の持ち主である。
「何ぼーっとしてんだよ、次は移動教室だよネ?早く行こうZE!ベシッ」
「痛ってーな… 分かってるよ。」
こいつは良いやつではあるがノリが嫌いだ。 ひたすらにハイテンションをキープしてくる。
「起立気を付け礼! おねがいしまーす」
この時間は物理… 正直言って眠くなる。。自慢じゃないが学年TOP3をキープしている俺の一番の得意教科は物理だ。 科学系の学校に来ておきながら物理ってのも妙な話かもしれないがまぁそこはいいだろう。
「…層の…密は………であって………………」
……なんて言ってるうちにももう睡魔が…
ピコン! 教室内に響く通知音。 初めは何も気にしていなかったが何やら視線を感じる。
「……ん?」
俺の携帯!?
「おい竹林。授業中は通知音を切っておけ!」
「は、はぃ……」
まったくもって不幸だ。普段は優等生を装ってる)キャラなだけに一層恥ずかしい。
「ばーやん怒られてやんのーww」
「うるせえ信彦。」
「ドン!!!!」
その時だった。外から爆発音が聞こえたのは。窓の外から立ち上る黒煙。 教室内は一斉に騒々しくなる。
「なにあの音?」
「どこかの実験室でも爆発した?ww」
「皆さん静かに。今状況を確認しますので。」
ったく…ただでさえ気分が落ち込んでるのに爆発って… そう思いスマホに目線を向けた俺は妙な一文を目にするわけだがこれが今後の学校生活を大きく変化させることなど今はまだ知る由もない。
------あなたの能力は原子番号8番「酸素」です------
は? 俺の思考が約3秒停止したのち動き出す。 これは新手の詐欺か、迷惑メールなんて毎日のように来るこのご時世アポ電とか流行ってるし…… これに名前を付けるなら… 異能力詐欺…?
「爆発の原因は不明だそうだ。爆弾が仕掛けられた可能性も万が一に考えられるためとりあえずは体育館に避難という指示だ、行くぞ。」
うちのクラスは体育館とは真逆の方向にある。かなり広い敷地のため端から端まで移動する必要があるが仕方ない。 散り散りに体育館に向かう面々。 非常事態(超軽度)というのに緊張感がないな…。 俺の隣を歩いてるこいつもたいがいだけど
「さて、今の爆発、天才ばーやんはどのような見解で…」
「っるせーよ。 十中八九操作ミスか何かだろ。 てかくっついてくんな!」
「だってこわくてぇ」
「お前はお化け屋敷でくっつくカップルでも演じたいのか? ほら行くぞ。」
「へいへーい」
「ったく……?」
「どうかした?ばーやん、」
「いや、今人影が……?」
「気のせいじゃあないカニ?」
「一応見てくるよ」
「おうおう天才ばかりか正義感もお強いことで、、」
「茶化すなよ、またあとでな。」
そう言って別れた俺は集団から離れて物理演算室の角を曲がった。 っと何かにぶつかった。
小さな女の子…?
「ごめn、」
「あの爆発、私の水素の能力で引き起こしたものなの。」
「へ?」
「初めまして。準最強の能力者、酸素さん。 そしてさようなら。」
その瞬間目の前で中規模の爆発が起こった。
「ボン!!」
この瞬間俺は死を覚悟した。 家族との思い出の詰まった走馬燈も見えたしもう駄目だと思った。
…………あれ? なんか冷たい…? み、ず?
「あははははww」
「へ?」
頭の処理がついていっていない俺に対し少女はこういった。
「やっぱりその反応になっちゃうよねw 改めてよろしくね…? 酸素クン♪」
初めまして。 夜春。と申します。
小説家になろう、初作品ということで中編小説「原子番号8番」を掲載させていただきます(`・ω・´)b
自分自身は元素について全く詳しくないです() ちょくちょく現存の事実と反することがあると思いますが温かい目で見ていただけると幸いです…。
とりあえずは不定期更新ということで行きたいなと思っています。
応援はかなりの励みとなりますので批判コメから感想まで是非お願いしますm(__)m というか応援来なかったらこのシリーズは打ち止めにするかもです←
第3話(素)くらいからは日常を取り入れつつバトル要素も追加する予定なのでよろしくお願いします_(。。)_
拙い文章ではありますが何卒宜しくお願い致します(`・ω・´)b