リアル鬼ごっこ第9話
この"リアル鬼ごっこ"シリーズは続きモノです。第1話から読んでみて下さい。
そして、第9話も最後まで読んでみて下さい。
俺(速水カケル)が、ソラ(夜神ソラ)の事について考えている時だった。
ソラといつも一緒に遊んでいる、朝風ルイが話しかけてきた。
ルイ 「カケル君、ちょっと良いかな。」
カケル「あぁ、なんだ?」
ルイが話しかけてくるのは、珍しい。特にあっちからという事は、ほとんど無い。なんだろうか?ルイが言う。
「ソラはこんな事でも何も思っていない。それは理由があると思うんだ。」
俺もそれは感じていた。でも理由とはなんだろう。ルイがまた話し始めた。
「でね、ソラは過去に何かあったんだ。多分。あれは、小学生の時の事だった。一緒に遊んでいたソラが初めて怒ったんだ。」
ソラが"怒った"?考えられない。
「あれは、裏山で遊んでいる時のことだった…」
〜5年前〜
ルイ「よし!今日は、鬼ごっこをしよう。」
ソラ「いいよ〜じゃあ俺が鬼になるよ。」
ルイ「じゃあ僕達は逃げよう!」
僕(朝風ルイ)と友達2人で逃げる事になった。
開始早々、どんどん皆捕まっていった。 ルイは足が速い。小学生5年にして50メートル走7秒前後という記録だ。ついに、僕が追いかけられ始めた。ゼェハァゼェハァしながら、必死に逃げた。もちろん最後には、捕まった。
ルイ「ソラ、ハァ…速い…速すぎるよ。 ハァ…もう疲れて"死にそう"」
[死にそう]と言った途端、ソラの表情が変わり怒鳴るように喋り始めた。
「そんな事では、死ぬ訳ない!!…死ぬっていう言葉は、普段はあまり使わない方が良いと思うよ。」
最後には、いつものソラに戻っていたが、明らかに初めは怒っていた。僕はすごいびっくりした…初めてソラが怒ったからだ。
そんな事があったのか…俺は深く考えた。死ぬという言葉は過去の事に関係しているのだろうか?ソラの事は今後も調べてみよう。
そうえば、今日のゲームは、いつなのだろうか?
ウーーーーーー!!!!!
ついにサイレンが鳴った。ゲーム開始だ。
ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
次号も連載する予定なのでよろしくお願いいたします。
GEEMAAの方も読んでみて下さい。