日記(日常) 戸川昌子さん亡くなりましたね
「大いなる幻影」ですか。この題名と内容はまったく一致しておりません。
題名は大切なのですよ。小説の三割は題名で決まると思います。
短編に関してはうまくいくのですよ。私題名付けるの好きです。
しかし長編となると、困ります。説明ではないのだから。なんだかこの題名は勢いで付けてしまったような気がしてしまう。同名のフランス映画もありましたし。
この小説に関しては大塚女子アパートなくしては語れないでしょう。
これを読んで同潤会アパートとかに興味を持った人は多いと思います。もちろんサスペンスとしては完成しています。犯人は想像もつかない人ですから。
これが大塚女子アパートをたたき台に書いたのなら全く別のものになったでしょう。
本人が実際に住んでいたから、何気なくエピソードが散りばめられていていいのです。
それにしても、現存しているうちに一度見に行けばよかった。
とにかく描写が面白い。施設内に大浴場はあるし。重大なポイントなのですが。
浴槽何て施設内にあるのなら必要ないですよ。先日私も浴槽で居眠りをして死にかけましたから。
読み終わってみると、この題名がピタリとはまるではないですか。
これがプロというものなのね。
ご冥福をお祈りいたします。