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黄泉先案内人  作者: 涙命
2/3

「少女」の場合 1

「えっ…?」

ああ、今日もまた来てしまったか…。

私は億劫な気持ちを隠しもせずに

「いらっしゃい」

と言った。

「あ、あの…」

「何?」

「此処はどこですか?」

「今から教えるからそんなに急かさないで頂戴」

はぁ、とため息が聞こえそうな声でそう言った。

「す、すいません…」

少女は蚊がなくような声で謝った。

はぁ、と今度は本当にため息をしてからシェナは説明を始めた。

「ここは黄泉」

「生きる者が死んだ後、魂を循環させる為に、あの世へと行くための道」

「あ、あの…」

「なに?」

「私…死んじゃったってことですか!?」

「…そうよ」

シェナはぎゅっと目を閉じながら非情に言い放った。

少女は信じられないとでも言いそうな顔をしたあと

「うっうわあぁぁぁぁん」

と少女は耐えきれなくなり泣きだしでてしまった。

「ふう」

何度やっても慣れないものだとシェナは思いながら息を吐いた。

そしてシェナは少女が泣き止むまで目を閉じながらじっと待った。

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