プロローグ ~欲望の世界~
はじめまして!!月詠と申します。
初めての小説の執筆です。私は小説が大好きです。なので、一度オリジナル小説を作りたいと思い、投稿しました!
楽しんで頂けると嬉しいです!
「こんな世界…私は望んでないわ…!」
黒い闇に、少女が佇んでいた。
人が造り出した、醜い世界。
妬みや恨み、そして欲望で満ち溢れている。自分の欲望のためなら、他人を踏みにじってでも、どんな手を使ってでも、手にいれてしまう。
人には誰しも欲がある。あの人のようになりたい、これがいい、それが欲しい…。この欲がない人はいなかったわ。それは今の世界では仕方のないことなのかしらね。
「私が幼かった頃はこんなんじゃなかったわ…」
私は何年も人を見てきた。人はね、欲が埋まらないから物で埋め合わせているのよ。そんな心で造った物なんてただの燃えないゴミだわ。そして、さらに欲が生まれ、燃えないゴミを造る…それの繰り返しだ。
私の望んだ世界…それは笑顔で過ごし、夢で満ち溢れた世界。今の世界はとてもそうは言えないわ。
どうしたら…どうしたら私の望んだ通りの世界になるのかしら…?
――そうよ、もう一度やり直せばいいのよ…私の望む世界に出来るように、過去の楽しかったあの頃を取り戻すために。
そして、私は決意した。
「もう一度…もう一度この手でやり直そう…。歪んでしまったこの世界を、そして消えてしまったあの世界を取り戻すために…!!」