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覚めたことを自覚するということ

作者: 架乃
掲載日:2014/08/05

「もう、やめる」


一人口に出した。

朝起きたとき生まれた衝動は意外にもすんなり受け止められた。


そうして気付いた


自分は思っていたより疲れていたことに


ずっと、ずっと大切にしてきていた。

腐れ縁という名の付き合いだったけれど、どんな人間になっても大切にしてきていた。

相手に大切な誰かが出来たり、親友という存在ができても、


自分の腐れ縁という居場所は細い細い糸でも繋がりつづけるものなんだと思っていた。


相手からしたら頼んでもないことだろうけど、私が勝手にしている盲目的な愛は深いところでしっかりと、ずっと繋がっていた。


大きく言えば自分という存在を保つための、よすがだったのかもしれない。


それが朝起きた時、ふっつり切れていた。


いつもそこにあったはずの、その思いがあった場所には

まるでぽっかりと空いた穴と

すっきりとした思いだけが残るだけだった。


不思議と悲しい思いなんかなくて、清々しいほどの乾いた空気が自分を満たしている。


そんな考えが、まるでどこかの陳腐な歌のようだと気付くと

笑いがこみあげる。


ならば、最後まで貫き通そうと口角を上げる


「はじめまして」


新しい私



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